坊主御主(注)は、物乞に化けてやつれて、貧乏者のようにして、人の心を試すために歩いていたようだ。何という王だったかな。坊主御主という方は、坊主御主という方は、尚王だったはずだ。あの人の生い立ちは尚王、坊主御主といって、坊主御主というのは、ただ民間から付けた名前である。人民はどの程度の生活をして、どんな心を持っているかと、巡回していた。今の、内地の巡礼、そのようにして調べておられた王様だったとただそれだけの話を聞いた。それ以上はあまりはっきり分からない。私は芝居でそれを見た。芝居で見たのは、一ヵ所は御飯、食事をしている所へ行って「もう旅の者ですが、どうか‥‥。」と言ったが、「おまえたちのような貧乏人にくれる物まではない。」と追い払われた。そして、その後に、隣へ行った。隣はンムニーを食べているところであった。「もう、ンムニーは全部食ベてしまってどうしましょう。」と言って、「しかし芋の皮は残っています。」と「それじゃそれでもいいです。」と言った。臼に芋の皮を入れてこねて、腹いっぱいあげると、「ありがとう」と出て言った。後になって、首里城、城に、夫婦、おじいさん、おばあさんは御用になった。もう御主加那志前に芋の皮を上げたいということで、打首だねと、ガタガタ震えて、前からも後ろからも首里城の役人が付き添って、ビクビクして首里城へ行った。するとたくさんの褒美を与えられた。
| レコード番号 | 47O372505 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C110 |
| 決定題名 | 坊主御主(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 坊主御主 |
| 話者名 | 山城英一 |
| 話者名かな | やましろえいいち |
| 生年月日 | 19120113 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村高志保 |
| 記録日 | 19850416 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村高志保T08A11 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集8高志保の民話 P101 |
| キーワード | 坊主御主,物乞,貧乏者,人の心を試す |
| 梗概(こうがい) | 坊主御主(注)は、物乞に化けてやつれて、貧乏者のようにして、人の心を試すために歩いていたようだ。何という王だったかな。坊主御主という方は、坊主御主という方は、尚王だったはずだ。あの人の生い立ちは尚王、坊主御主といって、坊主御主というのは、ただ民間から付けた名前である。人民はどの程度の生活をして、どんな心を持っているかと、巡回していた。今の、内地の巡礼、そのようにして調べておられた王様だったとただそれだけの話を聞いた。それ以上はあまりはっきり分からない。私は芝居でそれを見た。芝居で見たのは、一ヵ所は御飯、食事をしている所へ行って「もう旅の者ですが、どうか‥‥。」と言ったが、「おまえたちのような貧乏人にくれる物まではない。」と追い払われた。そして、その後に、隣へ行った。隣はンムニーを食べているところであった。「もう、ンムニーは全部食ベてしまってどうしましょう。」と言って、「しかし芋の皮は残っています。」と「それじゃそれでもいいです。」と言った。臼に芋の皮を入れてこねて、腹いっぱいあげると、「ありがとう」と出て言った。後になって、首里城、城に、夫婦、おじいさん、おばあさんは御用になった。もう御主加那志前に芋の皮を上げたいということで、打首だねと、ガタガタ震えて、前からも後ろからも首里城の役人が付き添って、ビクビクして首里城へ行った。するとたくさんの褒美を与えられた。 |
| 全体の記録時間数 | 2:38 |
| 物語の時間数 | 2:38 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |