昔ね、私達の村に魚捕りの上手なおばあさんがいて、もう夜、海へ行ったようだ。それで、そのおばあさんはキジムナーと友達であったのか、おばあさんが行くと、いっぱい魚が捕れるが他の人にはあまり手柄はなかった。そのおばあさんが言うには、「私が今日も海へ行くと、私はこのように魚やら何やらたくさん捕ってくるのに、どうして貴方達はそのぐらいしか捕れないのか。」と、他のおばあさんに話をした。「それで、おばあさん、貴方は(海へ)行くと、自分で(魚を)捕っているのか。」「んー、自分で捕るんだよ。どうして、そこにも魚がいるよ。ここにもいるよ。」と、もうたくさんの魚を捕って来たようだ。そうだが、海へ行くのは夜なので、家に帰るのは夜明け方になるが、ティール(籠)に入っている魚の目玉はぜんぶ抜かれてなかったそうだ。「どうしてかね、おばあさん、魚はいっぱいあるが目玉はぜんぶないよ。」と言ったようだ。おばあさんは「んー、ないのか。なぜそれは手間賃だよ。あれの手間賃。」「何の手間賃ですか。」「キジムナー、私の友達でしょう。キジムナーという友達がいるでしょう。それが、『魚も何もここにいるよ。おばあさん捕って下さい。』と教えるんだよ。そしてたくさん魚を捕って家に持って来ると、その目玉はキジムナーの分だと、キジムナーがぜんぶ目玉をくり抜いてあるんだよ。」とね。
| レコード番号 | 47O372458 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C107 |
| 決定題名 | キジムナー(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | キジムナー |
| 話者名 | 大城利徳 |
| 話者名かな | おおしろりとく |
| 生年月日 | 19080424 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村高志保 |
| 記録日 | 19770814 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第13班 |
| 元テープ番号 | 読谷村高志保T05B11 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | あぬーんかし |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集8高志保の民話 P10 |
| キーワード | 魚捕りの上手なおばあさん,海,キジムナーと友達,大漁,魚の目玉 |
| 梗概(こうがい) | 昔ね、私達の村に魚捕りの上手なおばあさんがいて、もう夜、海へ行ったようだ。それで、そのおばあさんはキジムナーと友達であったのか、おばあさんが行くと、いっぱい魚が捕れるが他の人にはあまり手柄はなかった。そのおばあさんが言うには、「私が今日も海へ行くと、私はこのように魚やら何やらたくさん捕ってくるのに、どうして貴方達はそのぐらいしか捕れないのか。」と、他のおばあさんに話をした。「それで、おばあさん、貴方は(海へ)行くと、自分で(魚を)捕っているのか。」「んー、自分で捕るんだよ。どうして、そこにも魚がいるよ。ここにもいるよ。」と、もうたくさんの魚を捕って来たようだ。そうだが、海へ行くのは夜なので、家に帰るのは夜明け方になるが、ティール(籠)に入っている魚の目玉はぜんぶ抜かれてなかったそうだ。「どうしてかね、おばあさん、魚はいっぱいあるが目玉はぜんぶないよ。」と言ったようだ。おばあさんは「んー、ないのか。なぜそれは手間賃だよ。あれの手間賃。」「何の手間賃ですか。」「キジムナー、私の友達でしょう。キジムナーという友達がいるでしょう。それが、『魚も何もここにいるよ。おばあさん捕って下さい。』と教えるんだよ。そしてたくさん魚を捕って家に持って来ると、その目玉はキジムナーの分だと、キジムナーがぜんぶ目玉をくり抜いてあるんだよ。」とね。 |
| 全体の記録時間数 | 2:20 |
| 物語の時間数 | 2:20 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |