天人女房(シマグチ)

概要

もう、きれいな女が(天から)降りて来て川で水浴びをしていた。(そこに掛けてある)女の着物をある侍が取ってしまった。他の天女は羽衣を着けて天に上がって行ったが、もう一人の天女は「私が着るのはない。天に上がることはできない。」と心配していた。 すると、そこへ侍が来たようだ。「どうしてそこで、何を心配しているのか。」と聞くと、「実は、私が着ける衣装がなくて、その衣装があれば私は天に上がっていくのだが、上がろうにも上がれず、こうしてここで考え込んでいるのです。」と言った。「それじゃ、一緒に行って着物を着せてあげようね。」と行ったようだ。そうしているうちに、二人は夫婦になって、子供も二人生まれた。衣装は夫が隠してあった。子供も二人生まれているが、天に帰らないといけないという思いで、「私はこの世で暮らすことはできない。もうあそこへ上がらねばならない。子供も生まれたし、私が最初に着けていた衣装がそこにあれば、私に返して下さいませんか。」と言ったようだ。そこで、その男は、子供も二人いるし、それが天に上がるかな。上がるはずはないと思って、女が着ていた衣装を出してあげた。すると、衣装を着けて、子供二人いるのに、もう天に上がって行ったようだ、天女はね。天女は若いときに大勢の仲間とここに来て、一人の衣装だけ、親方、侍が隠してしまって、一人だけ残されてしまった。一人残されて着るのもないでしょう。皆は着けて天に上がったが、一人だけ残ってしまった。そうして、その侍は(天女を)妻にして、子供も二人できていた。それで、天に帰ることはないだろうと思っていた。ところが天女が、「私が若い頃に着けた衣装があるでしょう。」「その衣装はあるよ。」と、子どもも二人いるのでまさか天に上がるはずないと、その男は衣装を取り出したようだ。すると衣装を着けて子供二人を残して天に上がっていったそうだ。これは羽衣の話である。

再生時間:3:52

民話詳細DATA

レコード番号 47O372455
CD番号 47O37C107
決定題名 天人女房(シマグチ)
話者がつけた題名 羽衣の話
話者名 大城利徳
話者名かな おおしろりとく
生年月日 19080424
性別
出身地 沖縄県読谷村高志保
記録日 19770814
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第13班
元テープ番号 読谷村高志保T05B08
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集8高志保の民話 P23
キーワード 美女,川で水浴び,天女,羽衣,夫婦,子供
梗概(こうがい) もう、きれいな女が(天から)降りて来て川で水浴びをしていた。(そこに掛けてある)女の着物をある侍が取ってしまった。他の天女は羽衣を着けて天に上がって行ったが、もう一人の天女は「私が着るのはない。天に上がることはできない。」と心配していた。 すると、そこへ侍が来たようだ。「どうしてそこで、何を心配しているのか。」と聞くと、「実は、私が着ける衣装がなくて、その衣装があれば私は天に上がっていくのだが、上がろうにも上がれず、こうしてここで考え込んでいるのです。」と言った。「それじゃ、一緒に行って着物を着せてあげようね。」と行ったようだ。そうしているうちに、二人は夫婦になって、子供も二人生まれた。衣装は夫が隠してあった。子供も二人生まれているが、天に帰らないといけないという思いで、「私はこの世で暮らすことはできない。もうあそこへ上がらねばならない。子供も生まれたし、私が最初に着けていた衣装がそこにあれば、私に返して下さいませんか。」と言ったようだ。そこで、その男は、子供も二人いるし、それが天に上がるかな。上がるはずはないと思って、女が着ていた衣装を出してあげた。すると、衣装を着けて、子供二人いるのに、もう天に上がって行ったようだ、天女はね。天女は若いときに大勢の仲間とここに来て、一人の衣装だけ、親方、侍が隠してしまって、一人だけ残されてしまった。一人残されて着るのもないでしょう。皆は着けて天に上がったが、一人だけ残ってしまった。そうして、その侍は(天女を)妻にして、子供も二人できていた。それで、天に帰ることはないだろうと思っていた。ところが天女が、「私が若い頃に着けた衣装があるでしょう。」「その衣装はあるよ。」と、子どもも二人いるのでまさか天に上がるはずないと、その男は衣装を取り出したようだ。すると衣装を着けて子供二人を残して天に上がっていったそうだ。これは羽衣の話である。
全体の記録時間数 3:52
物語の時間数 3:52
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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