子育て幽霊(シマグチ)

概要

これは、ある所であった事だという話だ。いわゆる妊娠していて、身ごもったまま死んだ。妊娠したまま死んだので子供は後生で生まれた。後生で産まれたので、死んだ親は何も食べさせる物が無くて、たぶん後生というのがあったのでしょう。その子供のために毎晩、ある店に行って、アメを買って来てその子に与えていたそうだ。毎晩アメ玉を買ってゆくのを不思議に思った店の人が、毎晩アメ玉を買って行くが何だろう、不思議だ、と後を追って行くと、墓に入って行った。そして、墓に近づいて行くと中から「カウカウ」と子どもの泣き声が聞こえてきた。墓の内で赤子の泣くのを聞いて、「ここは少し変だ。」と、店の人が墓を開けて見ると赤ん坊が生きていた。店の人が一番不思議に思ったのは、その女の人がアメ玉を買ってお金を支払い、金だと思って受け取ったのは、翌日になって見るとウチカビ(注 )だった。それで不思議に思って、いつか後をつけて確かめて見なくてはと思っていた。それで後をついて行くと墓だった。子供が墓の中で泣くのを聞いて、墓を開けて、助け出し育てた。そうして成長して立派になったそうだ。それで、「アハー、やっぱりウチカビあの世のお金なんだな。」と感じたそうだ。その人は今でも生きているとかいう話だが、後生戻りというのはこの人だよとね。後生から戻って来たということは分からない。聞かした人もいないが、その人だけは後生から戻った人だと、今も生きているとかというが生きてはいないでしょうね。

再生時間:1:40

民話詳細DATA

レコード番号 47O372379
CD番号 47O37C104
決定題名 子育て幽霊(シマグチ)
話者がつけた題名 子育て幽霊
話者名 大城ウサ
話者名かな おおしろうさ
生年月日 19000710
性別
出身地 沖縄県読谷村高志保
記録日 19770222
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第11班
元テープ番号 読谷村高志保T03B04
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集8高志保の民話 P26
キーワード 妊娠,身ごもったまま死んだ,子供が後生で生まれた,店,アメ,墓に赤子,ウチカビ
梗概(こうがい) これは、ある所であった事だという話だ。いわゆる妊娠していて、身ごもったまま死んだ。妊娠したまま死んだので子供は後生で生まれた。後生で産まれたので、死んだ親は何も食べさせる物が無くて、たぶん後生というのがあったのでしょう。その子供のために毎晩、ある店に行って、アメを買って来てその子に与えていたそうだ。毎晩アメ玉を買ってゆくのを不思議に思った店の人が、毎晩アメ玉を買って行くが何だろう、不思議だ、と後を追って行くと、墓に入って行った。そして、墓に近づいて行くと中から「カウカウ」と子どもの泣き声が聞こえてきた。墓の内で赤子の泣くのを聞いて、「ここは少し変だ。」と、店の人が墓を開けて見ると赤ん坊が生きていた。店の人が一番不思議に思ったのは、その女の人がアメ玉を買ってお金を支払い、金だと思って受け取ったのは、翌日になって見るとウチカビ(注 )だった。それで不思議に思って、いつか後をつけて確かめて見なくてはと思っていた。それで後をついて行くと墓だった。子供が墓の中で泣くのを聞いて、墓を開けて、助け出し育てた。そうして成長して立派になったそうだ。それで、「アハー、やっぱりウチカビあの世のお金なんだな。」と感じたそうだ。その人は今でも生きているとかいう話だが、後生戻りというのはこの人だよとね。後生から戻って来たということは分からない。聞かした人もいないが、その人だけは後生から戻った人だと、今も生きているとかというが生きてはいないでしょうね。
全体の記録時間数 1:41
物語の時間数 1:40
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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