「勝り山田」という方がいらしたそうで、その方は学問が勝れていた。山田親方はね。そこで、その人に一つの失敗が生じ、島流しにあったそうだ。そいつをそこにおいておくと、ことが面倒になるので、島流しにされたというわけだ。昔は、唐との交際が多かった。それで、唐から(今の支那ですね)沖縄に、いろいろの文書が送られて来た。この沖縄にいる人にはそれを読める人がいなかった。そこで、「さあ、これは山田親方しかお分かりにならないので、呼びましょう。」ということになった。「どうして、私は罪があって島流しされている。どうして私を呼ぶのか。」(と山田親方がいうと)「実は、しかじかの書物が唐から来て、誰も分からない。ぜひ貴方をお迎えしなければいけない。」と(説明すると)「そうか、私は再び沖縄に呼ばれるということは、一つには名誉なことであるが、一方では恥ずかしいことでもある。それならば、通堂の港に着いたなら、同僚に、私を迎えるために、誰れ某氏は草履持ち、誰れ某氏は杖持ちという役を講みたようにしなさい。同僚ではあるけれども、私は彼等にあざむかれたから。そうするならば私は沖縄に行く。」「貴方がおっしゃるように、そうしてよろしいです。」と答えた。草履を持って来る役、杖を持って来る役等のお供の人々が行ってお迎えして来た。それで、その書物は分かって、唐との交際はますます良くなったということだ。それだけ覚えている。
| レコード番号 | 47O372331 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C102 |
| 決定題名 | 勝り山田(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 勝り山田 |
| 話者名 | 国吉真次郎 |
| 話者名かな | くによししんじろう |
| 生年月日 | 18940208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村高志保 |
| 記録日 | 19770222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第14班 |
| 元テープ番号 | 読谷村高志保T02B04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | んかしばなしやしが |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集8高志保の民話 P155 |
| キーワード | 勝り山田,山田親方,島流し,唐との交際,通堂の港 |
| 梗概(こうがい) | 「勝り山田」という方がいらしたそうで、その方は学問が勝れていた。山田親方はね。そこで、その人に一つの失敗が生じ、島流しにあったそうだ。そいつをそこにおいておくと、ことが面倒になるので、島流しにされたというわけだ。昔は、唐との交際が多かった。それで、唐から(今の支那ですね)沖縄に、いろいろの文書が送られて来た。この沖縄にいる人にはそれを読める人がいなかった。そこで、「さあ、これは山田親方しかお分かりにならないので、呼びましょう。」ということになった。「どうして、私は罪があって島流しされている。どうして私を呼ぶのか。」(と山田親方がいうと)「実は、しかじかの書物が唐から来て、誰も分からない。ぜひ貴方をお迎えしなければいけない。」と(説明すると)「そうか、私は再び沖縄に呼ばれるということは、一つには名誉なことであるが、一方では恥ずかしいことでもある。それならば、通堂の港に着いたなら、同僚に、私を迎えるために、誰れ某氏は草履持ち、誰れ某氏は杖持ちという役を講みたようにしなさい。同僚ではあるけれども、私は彼等にあざむかれたから。そうするならば私は沖縄に行く。」「貴方がおっしゃるように、そうしてよろしいです。」と答えた。草履を持って来る役、杖を持って来る役等のお供の人々が行ってお迎えして来た。それで、その書物は分かって、唐との交際はますます良くなったということだ。それだけ覚えている。 |
| 全体の記録時間数 | 1:56 |
| 物語の時間数 | 1:56 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |