むかしあるところに三人の息子をもったお父さんが病気になられて、「もう私は何を飲んでも治らない。何を食べても治らない。やっぱし人間のお乳を飲まないと病気は治りませんから、長男、どうにかしてお父さんを助けて、あなたの子どもはもう捨ててもお父さんを助けてくれないか。」と言たから、長男、「これはどうしようもできません。こんなことはもうお断りします。」と言うたから、また次男に言っても同じことを話したから、次男も「私はできません」と言うたから。 次は三男に言うたから、「子どもはまたもできますから私らが親の孝行します。もう子どもはいなくてもまた産んだらできますから、お父さんのために子どもを捨てます・」と言うて。そのお父さんが、「明日は、子どもをね永眠すすためには、お父さんの印してある所にあのう、起きなさいよ」と言うたから、お父さんの言うとおりにして、で、もう鍬をひとつひとつ落としてもその子はニッコリニッコリ笑ってどうしようもなくて、これを掘っている間にこっちからもう、お父さんの宝物が出て、「この宝物は誰の物でもない。あんた達(だち)の物だから子どもは育てなさい。もう心試しであるからね。これはあんた達(だち)に上げる。」と言うて子どもも助かり、また宝もたくさんもらったという話であります。
| レコード番号 | 47O372326 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C102 |
| 決定題名 | 孫の生肝(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 仲順流り |
| 話者名 | 知花ハツ |
| 話者名かな | 知花ハツ |
| 生年月日 | 19090609 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村高志保 |
| 記録日 | 19770222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第13班 |
| 元テープ番号 | 読谷村高志保T02A28 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | むかしあるところ |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集8高志保の民話 P39 |
| キーワード | 三人の息子,お父さんが病気,人間のお乳,長男,次男,三男は親孝行,宝物 |
| 梗概(こうがい) | むかしあるところに三人の息子をもったお父さんが病気になられて、「もう私は何を飲んでも治らない。何を食べても治らない。やっぱし人間のお乳を飲まないと病気は治りませんから、長男、どうにかしてお父さんを助けて、あなたの子どもはもう捨ててもお父さんを助けてくれないか。」と言たから、長男、「これはどうしようもできません。こんなことはもうお断りします。」と言うたから、また次男に言っても同じことを話したから、次男も「私はできません」と言うたから。 次は三男に言うたから、「子どもはまたもできますから私らが親の孝行します。もう子どもはいなくてもまた産んだらできますから、お父さんのために子どもを捨てます・」と言うて。そのお父さんが、「明日は、子どもをね永眠すすためには、お父さんの印してある所にあのう、起きなさいよ」と言うたから、お父さんの言うとおりにして、で、もう鍬をひとつひとつ落としてもその子はニッコリニッコリ笑ってどうしようもなくて、これを掘っている間にこっちからもう、お父さんの宝物が出て、「この宝物は誰の物でもない。あんた達(だち)の物だから子どもは育てなさい。もう心試しであるからね。これはあんた達(だち)に上げる。」と言うて子どもも助かり、また宝もたくさんもらったという話であります。 |
| 全体の記録時間数 | 1:44 |
| 物語の時間数 | 1:44 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |