那覇の上之屋(うえのや)ね、そこにずっと、七、八十年もなるか分からない。そこで、とってもね、婿さんは、遊びごとが好きで、いつも晩になったらね、日が暮れたら、雨が降っても晴れても、いつも花島(はなじま)に行くような気持ちが向いて、それから酒ももちろん好きだよね、あの、遊び事しているから、その男がね、もう晩になったらね、会(お)うた毎日いう気持ちだったかもしれないね、男の気持ちは毎晩。その女がね、ある日、工夫を考えて、今度は、嫁さんも婿さんはたくさんおらないでしょう。自分ひとりやけ焦がれて、ひとり寂しくしているもんだから、自分もね、今度、何か、丸木舟ね、それを買う金あったかどうか知らないが、その舟を買(こ)うて、女がで、舟を買うてね、女が魚釣りなんかね、魚釣り道具買うて。晩はね、最初、婿さんは花島行っているでしょう。遊びに、そんで女ひとり、もう寂しいもんでしょう。だからあの時は、夫婦、子はおらないかも知らんね。子がおったら寂しいことないから。そんで、女は丸木舟ね、乗って、もう泊(とうまい)から上あの辺海岸に、夜間、魚釣り、そうしてから、その女がね、人を連れてきて、いつも、自分、月夜なんか海にそこに出かけて、そんで町に、自分がそんだけ釣った魚は食べきれないから、町ぐゎーに行って、その金でね、またこしらえて、舟も先買うてあるが、まあ、借りたかどうか知らん。その丸木舟は。そうしたから婿さんは、昼どこか仕事行ったかも分からんね、仕度ね、ちゃんとさしみしてね、女は、酒も買うて、だんだんしてやって、毎晩そうしてから、男はね、あっ女でもこんだけ魚釣れるのか、私(わし)もやってみようかと言って、後(あと)から、夫婦、晩もね、魚釣り行って、魚をまた町ぐゎーに出して。それから二人仲良くなって生活も安定して、酒代も、自分の魚を売った金で買うて来て、それから花島行くことは、その男はもうやめたらしいですよ。それが女の気持ちで、その男は心をなおして、それから二人ともいい仲になって、産(な)し繁盛したらしい。
| レコード番号 | 47O372291 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C100 |
| 決定題名 | 尾類通い夫と妻の歌(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 遊郭通いをやめさせた妻 |
| 話者名 | 喜友名市太郎 |
| 話者名かな | きゆうないちたろう |
| 生年月日 | 19121123 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村高志保 |
| 記録日 | 19770222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第10班 |
| 元テープ番号 | 読谷村高志保T01B09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 本土で聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集8高志保の民話 P57 |
| キーワード | 那覇の上之屋,花島,遊び事,嫁さん,舟,女が魚釣り |
| 梗概(こうがい) | 那覇の上之屋(うえのや)ね、そこにずっと、七、八十年もなるか分からない。そこで、とってもね、婿さんは、遊びごとが好きで、いつも晩になったらね、日が暮れたら、雨が降っても晴れても、いつも花島(はなじま)に行くような気持ちが向いて、それから酒ももちろん好きだよね、あの、遊び事しているから、その男がね、もう晩になったらね、会(お)うた毎日いう気持ちだったかもしれないね、男の気持ちは毎晩。その女がね、ある日、工夫を考えて、今度は、嫁さんも婿さんはたくさんおらないでしょう。自分ひとりやけ焦がれて、ひとり寂しくしているもんだから、自分もね、今度、何か、丸木舟ね、それを買う金あったかどうか知らないが、その舟を買(こ)うて、女がで、舟を買うてね、女が魚釣りなんかね、魚釣り道具買うて。晩はね、最初、婿さんは花島行っているでしょう。遊びに、そんで女ひとり、もう寂しいもんでしょう。だからあの時は、夫婦、子はおらないかも知らんね。子がおったら寂しいことないから。そんで、女は丸木舟ね、乗って、もう泊(とうまい)から上あの辺海岸に、夜間、魚釣り、そうしてから、その女がね、人を連れてきて、いつも、自分、月夜なんか海にそこに出かけて、そんで町に、自分がそんだけ釣った魚は食べきれないから、町ぐゎーに行って、その金でね、またこしらえて、舟も先買うてあるが、まあ、借りたかどうか知らん。その丸木舟は。そうしたから婿さんは、昼どこか仕事行ったかも分からんね、仕度ね、ちゃんとさしみしてね、女は、酒も買うて、だんだんしてやって、毎晩そうしてから、男はね、あっ女でもこんだけ魚釣れるのか、私(わし)もやってみようかと言って、後(あと)から、夫婦、晩もね、魚釣り行って、魚をまた町ぐゎーに出して。それから二人仲良くなって生活も安定して、酒代も、自分の魚を売った金で買うて来て、それから花島行くことは、その男はもうやめたらしいですよ。それが女の気持ちで、その男は心をなおして、それから二人ともいい仲になって、産(な)し繁盛したらしい。 |
| 全体の記録時間数 | 3:32 |
| 物語の時間数 | 3:32 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |