人より先に物を言ってはいけないというのは、唖になるんではないよということではなくて、(言葉を)慎みなさいということである。もうお腹の中にいる子に、(言葉を)慎みなさいということである。そうして、この女の人は親もいて、夫や子もいるんだがね。そうこう言っているうちに、人より先に物を言ってしまった。また七色ムーティーをしている女は自分であった。村中、国中捜しても、七色ムーティーをしている女は(他に)見つからなかった。ただその女の人一人であった。いよいよ自分の身の上にふりかかってきた。そうして、その橋に(この女の人を)埋めない限り、橋は完成しないということであった。いよいよ子供も産み、その後、(橋の下に)埋められた。埋められたからね、その子供への遺言である。「人より先に物を言うんじゃないよ。人間はね、ゆっくりよく考えてから物を言うんだよ。私は人より先に物を言ったためにこうなってしまって、親も捨て、子供も捨てて、こういうふうになったんだよ。もう世のためになる私ではあるんだがね。仕方がないんだよ。人より先に物を言うんじゃないよ。」と。子供に遺言したので、その子は(言葉を)慎んだ。今度はもう、(その子が)成長して結婚する年頃になった。「美人ではあるが、物は言わないのに結婚するのか。」と、親は思っていた。夫の方の親はそう思っていたが、「そうであっても私は是非結婚する。」ということになったので、(その結婚式の)式場で、「飛んでいく蝶よ物を言わせておくれ 私は今この場で立身の道を歩むから。」と、その子供は言った。そうしたら口は開き、その結婚式は大変良い結婚式となったということである。
| レコード番号 | 47O372262 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C099 |
| 決定題名 | 真玉橋由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 真玉橋由来記 |
| 話者名 | 知花ハツ |
| 話者名かな | 知花ハツ |
| 生年月日 | 19090609 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村高志保 |
| 記録日 | 19770222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第7班 |
| 元テープ番号 | 読谷村高志保T01A13 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集8高志保の民話 P29 |
| キーワード | 人より先に物を言うな,唖,七色ムーティー,橋に埋められた |
| 梗概(こうがい) | 人より先に物を言ってはいけないというのは、唖になるんではないよということではなくて、(言葉を)慎みなさいということである。もうお腹の中にいる子に、(言葉を)慎みなさいということである。そうして、この女の人は親もいて、夫や子もいるんだがね。そうこう言っているうちに、人より先に物を言ってしまった。また七色ムーティーをしている女は自分であった。村中、国中捜しても、七色ムーティーをしている女は(他に)見つからなかった。ただその女の人一人であった。いよいよ自分の身の上にふりかかってきた。そうして、その橋に(この女の人を)埋めない限り、橋は完成しないということであった。いよいよ子供も産み、その後、(橋の下に)埋められた。埋められたからね、その子供への遺言である。「人より先に物を言うんじゃないよ。人間はね、ゆっくりよく考えてから物を言うんだよ。私は人より先に物を言ったためにこうなってしまって、親も捨て、子供も捨てて、こういうふうになったんだよ。もう世のためになる私ではあるんだがね。仕方がないんだよ。人より先に物を言うんじゃないよ。」と。子供に遺言したので、その子は(言葉を)慎んだ。今度はもう、(その子が)成長して結婚する年頃になった。「美人ではあるが、物は言わないのに結婚するのか。」と、親は思っていた。夫の方の親はそう思っていたが、「そうであっても私は是非結婚する。」ということになったので、(その結婚式の)式場で、「飛んでいく蝶よ物を言わせておくれ 私は今この場で立身の道を歩むから。」と、その子供は言った。そうしたら口は開き、その結婚式は大変良い結婚式となったということである。 |
| 全体の記録時間数 | 2:03 |
| 物語の時間数 | 2:03 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |