これは、糸満のイービヌメー(注)という話だが、この話は、手が出たら、意地を引けという話。その男は妻や親を残して、昔、内地から薩摩の国からの使者だが、妻と親を家に残し自分は使者として出発した。すると家では、夫との相談ではないが、妻は若くて結婚したばかりだったのでしょうね。結婚してから自分は内地からの使者として行った。夫が使者として旅に出ている間は男が居らず、母親と妻だけだった。それで母親は一計を思いつき、母親が男の姿をして、その若妻と一緒に寝ていた。夫は内地から、使者は家へ帰って来た。これは内地から沖縄への使者の話だが、イービヌメーぬ昔の格言で、夫婦喧嘩などした時、人間というものはそんなに喧嘩してはいけない。意地が出たら手を引込めて、手が出たら気持ちを静めようという格言があるよと、イービヌメーが教えた。内地からの使者がここに来た時にそれを覚えていて、そして家へ帰って行った。家へ帰って来たら、家に入って見ると自分の妻のそばに、男の人が寝ていた。使者は刀を抜きはなち、自分の妻も子も全員殺そうとした。しかし沖縄に使者で行った際に、沖縄で教わった格言を思い出した。少し落ち着いて、それからの事だと一息ついた。怒りが頭に達し男は、大刀を抜き、殺そうとしたが、先程の格言を思い出し、意地が出たら手を引け、手が出たら気持ちを静めよ、というのを思い出した。それでは一まず、心を静め、男を引立ててよく見たら、それは、男の姿をした自分の母親であり、母親は男の服装をして妻の側に寝ていた。あー、この格言のおかげで、話を聞いたために、その格言を守って良かった。自分の親と妻を直殺そうとして、刀を抜いて切っていれば、生命は無くなっていたのが、その格言のために、妻や母親が助かった。それも格言の、有難い格言の話を聞いたおかげと、イービヌメーの神様のおられる所を有難く信じ、感謝したという話だ。自分の妻が他の男と寝ていたと思っていたのだが、そうではなくて、自分の妻や母親で命が助かった。これもイービヌメーの神様のおかげだお礼をしなくてはと、その恩を感謝しお礼に行ったそうだ。
| レコード番号 | 47O372239 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C098 |
| 決定題名 | 白銀堂由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 白銀堂 |
| 話者名 | 福地祭良 |
| 話者名かな | ふくじさいりょう |
| 生年月日 | 18941206 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村渡慶次 |
| 記録日 | 19840418 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村渡慶次T10A06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集7渡慶次の民話 P169 |
| キーワード | 糸満のイービヌメー,手が出たら、意地を引けと,使者,母親が男装, |
| 梗概(こうがい) | これは、糸満のイービヌメー(注)という話だが、この話は、手が出たら、意地を引けという話。その男は妻や親を残して、昔、内地から薩摩の国からの使者だが、妻と親を家に残し自分は使者として出発した。すると家では、夫との相談ではないが、妻は若くて結婚したばかりだったのでしょうね。結婚してから自分は内地からの使者として行った。夫が使者として旅に出ている間は男が居らず、母親と妻だけだった。それで母親は一計を思いつき、母親が男の姿をして、その若妻と一緒に寝ていた。夫は内地から、使者は家へ帰って来た。これは内地から沖縄への使者の話だが、イービヌメーぬ昔の格言で、夫婦喧嘩などした時、人間というものはそんなに喧嘩してはいけない。意地が出たら手を引込めて、手が出たら気持ちを静めようという格言があるよと、イービヌメーが教えた。内地からの使者がここに来た時にそれを覚えていて、そして家へ帰って行った。家へ帰って来たら、家に入って見ると自分の妻のそばに、男の人が寝ていた。使者は刀を抜きはなち、自分の妻も子も全員殺そうとした。しかし沖縄に使者で行った際に、沖縄で教わった格言を思い出した。少し落ち着いて、それからの事だと一息ついた。怒りが頭に達し男は、大刀を抜き、殺そうとしたが、先程の格言を思い出し、意地が出たら手を引け、手が出たら気持ちを静めよ、というのを思い出した。それでは一まず、心を静め、男を引立ててよく見たら、それは、男の姿をした自分の母親であり、母親は男の服装をして妻の側に寝ていた。あー、この格言のおかげで、話を聞いたために、その格言を守って良かった。自分の親と妻を直殺そうとして、刀を抜いて切っていれば、生命は無くなっていたのが、その格言のために、妻や母親が助かった。それも格言の、有難い格言の話を聞いたおかげと、イービヌメーの神様のおられる所を有難く信じ、感謝したという話だ。自分の妻が他の男と寝ていたと思っていたのだが、そうではなくて、自分の妻や母親で命が助かった。これもイービヌメーの神様のおかげだお礼をしなくてはと、その恩を感謝しお礼に行ったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 5:09 |
| 物語の時間数 | 5:09 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |