兄弟の仲直り(共通語混)

概要

長男と次男お互いにとても仲の悪い兄弟であったそうだ。兄弟二人とも黍を作っていたそうだが、毎晩何者かに作物をやられ困っていた。そのしわざは、何百年と、屋良ムルチに長い年月住みついている鰻がいて、その鰻が食い慌らしていたそうだ。次男は不信に思い、毎晩(畑の)みまわりに出かけたそうだ。もしかして人間(盗人)かと思って。そしたらば、人の背丈ほどもある物が、黍を食べている現場に出くわせた次男は、無我夢中で殺してしまった。長男とは仲が悪いのであるが、「兄さん、私は人を一人殺してしまった。どうしたらいいものか一緒に考えてほしい。」と、兄の家へ行った。すると兄さんは、「そのような事情なら何をさしおいても行こう。」と二人で現場へ出かけて行ったそうだ。するとそこには鰻が殺されており、人ではなかった。弟は「私は人を一人殺してしまい、死刑になるんではないかと心配していた。」と胸のうちを話した。見てみれば、鰻であり、兄弟はホッとした。日頃は仲の悪い兄弟でも、「倒れたら族探り」いざという時は一番頼りになるものである。窮地におちいった時には、他人は見向きもしないが、そんな時に自分の親近者をたずねていけば見捨てることはしない。

再生時間:2:26

民話詳細DATA

レコード番号 47O372162
CD番号 47O37C093
決定題名 兄弟の仲直り(共通語混)
話者がつけた題名 屋良ムルチの話
話者名 金城カメ
話者名かな きんじょうかめ
生年月日 19090220
性別
出身地 沖縄県那覇市首里
記録日 19840316
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村渡慶次T07A12
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 主にお母さんから聞いた。
文字化資料
キーワード 仲の悪い兄弟,黍,屋良ムルチ,鰻が食い慌らした,殺した
梗概(こうがい) 長男と次男お互いにとても仲の悪い兄弟であったそうだ。兄弟二人とも黍を作っていたそうだが、毎晩何者かに作物をやられ困っていた。そのしわざは、何百年と、屋良ムルチに長い年月住みついている鰻がいて、その鰻が食い慌らしていたそうだ。次男は不信に思い、毎晩(畑の)みまわりに出かけたそうだ。もしかして人間(盗人)かと思って。そしたらば、人の背丈ほどもある物が、黍を食べている現場に出くわせた次男は、無我夢中で殺してしまった。長男とは仲が悪いのであるが、「兄さん、私は人を一人殺してしまった。どうしたらいいものか一緒に考えてほしい。」と、兄の家へ行った。すると兄さんは、「そのような事情なら何をさしおいても行こう。」と二人で現場へ出かけて行ったそうだ。するとそこには鰻が殺されており、人ではなかった。弟は「私は人を一人殺してしまい、死刑になるんではないかと心配していた。」と胸のうちを話した。見てみれば、鰻であり、兄弟はホッとした。日頃は仲の悪い兄弟でも、「倒れたら族探り」いざという時は一番頼りになるものである。窮地におちいった時には、他人は見向きもしないが、そんな時に自分の親近者をたずねていけば見捨てることはしない。
全体の記録時間数 2:26
物語の時間数 2:26
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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