昔は麦も作って、羽麦もたくさんあった。自分の子には、麦を搗きなさいとは言わなかった。自分はたぶんそこに、継親として嫁いできたんでしょうね。継子のところに来たから。自分も連れ子を連れていたはずだが、自分の連れている子は、かわいがった。そこの継子に、麦を搗きなさいと言った。この麦は搗こうとするとすべるのであった。そしてすべるばかりで全く搗くことができなかった。皮麦なので搗くことができないので、「なぜこの麦は、搗いても搗いても搗けないんだろう。」と。後はこの臼の上にふせて泣いた。涙を流したから、涙の落ちたところの麦を搗いたりしたので、この皮がすべってむけたので、「あーやっぱりこれは水を入れて搗くもんだなー。」と。「おまえ、この麦を搗かなかったら、今日は食事もさせないよ、家にも入れないよ。」ということになった。どうしても搗こうとするんだけど、これは水で加減するんだからもう搗けないわけさー。皮はむけないわけ、皮がむけなかった。泣いたから、この涙が落ちた所だけ皮がむけたって。むけたからこれは水を入れてやるもんだなと、それから水を入れて搗いたという話である。昔の継子と実の子というのは。
| レコード番号 | 47O371985 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C086 |
| 決定題名 | 継子の麦搗き(方言) |
| 話者がつけた題名 | 継子話 |
| 話者名 | 知花キヨ |
| 話者名かな | ちばなきよ |
| 生年月日 | 19121016 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770221 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第14班 |
| 元テープ番号 | 読谷村渡慶次T02A18 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集7渡慶次の民話 P178 |
| キーワード | 継親,継子,麦搗き,涙 |
| 梗概(こうがい) | 昔は麦も作って、羽麦もたくさんあった。自分の子には、麦を搗きなさいとは言わなかった。自分はたぶんそこに、継親として嫁いできたんでしょうね。継子のところに来たから。自分も連れ子を連れていたはずだが、自分の連れている子は、かわいがった。そこの継子に、麦を搗きなさいと言った。この麦は搗こうとするとすべるのであった。そしてすべるばかりで全く搗くことができなかった。皮麦なので搗くことができないので、「なぜこの麦は、搗いても搗いても搗けないんだろう。」と。後はこの臼の上にふせて泣いた。涙を流したから、涙の落ちたところの麦を搗いたりしたので、この皮がすべってむけたので、「あーやっぱりこれは水を入れて搗くもんだなー。」と。「おまえ、この麦を搗かなかったら、今日は食事もさせないよ、家にも入れないよ。」ということになった。どうしても搗こうとするんだけど、これは水で加減するんだからもう搗けないわけさー。皮はむけないわけ、皮がむけなかった。泣いたから、この涙が落ちた所だけ皮がむけたって。むけたからこれは水を入れてやるもんだなと、それから水を入れて搗いたという話である。昔の継子と実の子というのは。 |
| 全体の記録時間数 | 1:14 |
| 物語の時間数 | 1:14 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |