昔、とっても大昔の話。琉球が薩摩に負けたとき、捕虜として女も連れて行かれた。琉球王の娘も連れて行った。その時、一緒に王女の御供をして行った親方がいた。その親方が、この王女は、妾にされたか、本妻にされたかそれは分からないが、連れて行かれたもんだから、どうにかして連れ帰らなければいけないと思った。ハジチというのはですね、アイヌや土人みたいに悪いものだから、これを手の見える所に、あの親方が王女の手にハジチを突いたわけです。ハジチをしたら、薩摩の方では、妄にするかどうかはまだ分からないわけです。この王女を自分の部屋に連れて行ってですね。身体検査をやったかどうかそこは分からないですがね。やったんでしょう。見ると、手が真っ黒くしているので「これは、もう大変だ!こんな美人が入れ墨をしてあるんじゃもう妻にすることはできない。」ということだった。今度は逆に、親方が、「せっかく連れてきてあるんですからどうぞ。」と、お願いした。すると、「これは出来ない!これはもうよその国の人だ。人種が違っているんだ。さもなければバチがあたる。こんな女を妻にすることはできない、連れて行きなさい。」と。これが、ハジチの始まりだそうです。これは王女が、子供ではなくほんとの娘になり、結婚する時期になってそういうことをやったわけです。だから、これはいいもんだということで、二十才位になったら、一般の女の人もやった。子供ではなく、二十才位になったら沖縄の女の人は、魔除けではなくその風習があるということでやった。最初は薩摩へのいやがらせの為にそれをやったことです。
| レコード番号 | 47O371942 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C084 |
| 決定題名 | ハジチ由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | ハジチ由来 |
| 話者名 | 山城上光 |
| 話者名かな | やましろじょうこう |
| 生年月日 | 19010902 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村渡慶次 |
| 記録日 | 19770221 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第2班 |
| 元テープ番号 | 読谷村渡慶次T01A14 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 話を聞くのが好きで幼少の頃、夜寝る前などによく祖父にねだって聞いていた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集7渡慶次の民話 P184 |
| キーワード | 琉球,薩摩,捕虜,女も連れて行かれ,琉球王の娘,王女,ハジチ |
| 梗概(こうがい) | 昔、とっても大昔の話。琉球が薩摩に負けたとき、捕虜として女も連れて行かれた。琉球王の娘も連れて行った。その時、一緒に王女の御供をして行った親方がいた。その親方が、この王女は、妾にされたか、本妻にされたかそれは分からないが、連れて行かれたもんだから、どうにかして連れ帰らなければいけないと思った。ハジチというのはですね、アイヌや土人みたいに悪いものだから、これを手の見える所に、あの親方が王女の手にハジチを突いたわけです。ハジチをしたら、薩摩の方では、妄にするかどうかはまだ分からないわけです。この王女を自分の部屋に連れて行ってですね。身体検査をやったかどうかそこは分からないですがね。やったんでしょう。見ると、手が真っ黒くしているので「これは、もう大変だ!こんな美人が入れ墨をしてあるんじゃもう妻にすることはできない。」ということだった。今度は逆に、親方が、「せっかく連れてきてあるんですからどうぞ。」と、お願いした。すると、「これは出来ない!これはもうよその国の人だ。人種が違っているんだ。さもなければバチがあたる。こんな女を妻にすることはできない、連れて行きなさい。」と。これが、ハジチの始まりだそうです。これは王女が、子供ではなくほんとの娘になり、結婚する時期になってそういうことをやったわけです。だから、これはいいもんだということで、二十才位になったら、一般の女の人もやった。子供ではなく、二十才位になったら沖縄の女の人は、魔除けではなくその風習があるということでやった。最初は薩摩へのいやがらせの為にそれをやったことです。 |
| 全体の記録時間数 | 3:48 |
| 物語の時間数 | 3:48 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |