夫振岩という話はね、現代の人は、貴方達は、お互いに相手と話し合って結婚を決めるけれど、昔は、結婚する日にしか自分の嫁さんも婿さんも分らないわけですよね。私達もそうだったのか、縁組みしたら親の言うことに従がわなければならなかったしね。婚礼の日になって(相手を見ると)ひどいカンパチャーだったので、どうしてもその男の嫁にはならないと言い張った。男が話をしても嫌で嫌で、「おい、カンパチャー、私に近寄るな、近寄るな。」と言って、夫を嫌っていた。あんまり嫌がっていたので、(母親が)「今日は天気がいいから、浜で遊んでこようね。」と言って、夫振岩という所へ連れていったようだ。しばらくして、「雨が降りそうだから、お前達二人はここにいなさい私は家へ帰って傘を取ってくるから。」と言って、お母さんは家へ帰った。お母さんは二人を置きざりにして帰ってしまい、戻って来なかった。そのうちに風雨が激しくなり、岩に置き去りにされた二人は寒くなったので、夫が自分の着物を脱いで、妻に着せたようだ。それでその時から仲が良くなった。そして(妻が)「この間やったことは、私が悪かったのでこれからは、仲よくさせて下さい。」と、夫に頼んだ。それでその岩を夫振岩と呼ぶようになったそうだよ。
| レコード番号 | 47O371906 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C083 |
| 決定題名 | 夫振岩(方言混) |
| 話者がつけた題名 | 夫振岩 |
| 話者名 | 山内テル |
| 話者名かな | やまうちてる |
| 生年月日 | 19051227 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830316 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T11B21 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P199 |
| キーワード | 夫振岩,結婚,カンパチャー,男の嫁にはならない,岩に二人を置きざり,風雨,夫が自分の着物を妻に着せた |
| 梗概(こうがい) | 夫振岩という話はね、現代の人は、貴方達は、お互いに相手と話し合って結婚を決めるけれど、昔は、結婚する日にしか自分の嫁さんも婿さんも分らないわけですよね。私達もそうだったのか、縁組みしたら親の言うことに従がわなければならなかったしね。婚礼の日になって(相手を見ると)ひどいカンパチャーだったので、どうしてもその男の嫁にはならないと言い張った。男が話をしても嫌で嫌で、「おい、カンパチャー、私に近寄るな、近寄るな。」と言って、夫を嫌っていた。あんまり嫌がっていたので、(母親が)「今日は天気がいいから、浜で遊んでこようね。」と言って、夫振岩という所へ連れていったようだ。しばらくして、「雨が降りそうだから、お前達二人はここにいなさい私は家へ帰って傘を取ってくるから。」と言って、お母さんは家へ帰った。お母さんは二人を置きざりにして帰ってしまい、戻って来なかった。そのうちに風雨が激しくなり、岩に置き去りにされた二人は寒くなったので、夫が自分の着物を脱いで、妻に着せたようだ。それでその時から仲が良くなった。そして(妻が)「この間やったことは、私が悪かったのでこれからは、仲よくさせて下さい。」と、夫に頼んだ。それでその岩を夫振岩と呼ぶようになったそうだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:57 |
| 物語の時間数 | 1:57 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |