赤犬子の墓というものがあるが、そのいわれはというと。北谷長老が、たぶん島廻りをなさっているときのことのようだね。その楚辺赤犬子というのは、かたつむりのように髪を結っていたそうだ。そして、北谷長老が、「はいチンナン、どこに行くのかね。」とおっしゃったので、「北谷長老の農作物を食いつくしに。」と、楚辺赤犬子は答えたそうだ。「どこにかね、チンナン。」と言われたので、「北谷長老の農作物を食いに。」と、返したそうだ。この問答は北谷長老が負けてしまったという話だよ。それから、楚辺赤犬子は、とても偉い人だったそうだが、亡くなってから葬式をしているとき、遺骨を取ろうとすると、何一つなかったそうだ。そんな話だったよ。すでにこの世にはいらっしゃらなくて、天に上がってしまわれたという話を(おばあさんが)なさっていたよ。また北谷長老は、病気も何の病気だとあて、すぐ治したそうだよ。そして、北谷辺には田があり、そこで仕事をしている人たちが、「そうだ、向こうから北谷長老が来るので、お前は腹が痛いようと寝てごらん、嘘をついてみよう。」と言い、そう言われた人は、「はい。」と言って、そこらに転がったようだね。そして、「北谷長老様、こいつは急に腹が痛いと言い出していますが。」と言ったら、北谷長老は、「そうか、かまわんでもよい。もう死んでしまうはずだから。」と答えた。すると、言った通りその人は死んでしまったそうだ。北谷長老を試すつもりだったんでしょうね。こんな話があったよ、といって、私の大きいおばあさんが話をなさっていたよ。
| レコード番号 | 47O371877 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C082 |
| 決定題名 | 北谷長老と赤犬子(方言) |
| 話者がつけた題名 | 北谷長老と赤犬子 |
| 話者名 | 長浜ウシ |
| 話者名かな | ながはまうし |
| 生年月日 | 19000926 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830309 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T11A17 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P256 |
| キーワード | 赤犬子の墓,北谷長老,楚辺赤犬子,病気を治した |
| 梗概(こうがい) | 赤犬子の墓というものがあるが、そのいわれはというと。北谷長老が、たぶん島廻りをなさっているときのことのようだね。その楚辺赤犬子というのは、かたつむりのように髪を結っていたそうだ。そして、北谷長老が、「はいチンナン、どこに行くのかね。」とおっしゃったので、「北谷長老の農作物を食いつくしに。」と、楚辺赤犬子は答えたそうだ。「どこにかね、チンナン。」と言われたので、「北谷長老の農作物を食いに。」と、返したそうだ。この問答は北谷長老が負けてしまったという話だよ。それから、楚辺赤犬子は、とても偉い人だったそうだが、亡くなってから葬式をしているとき、遺骨を取ろうとすると、何一つなかったそうだ。そんな話だったよ。すでにこの世にはいらっしゃらなくて、天に上がってしまわれたという話を(おばあさんが)なさっていたよ。また北谷長老は、病気も何の病気だとあて、すぐ治したそうだよ。そして、北谷辺には田があり、そこで仕事をしている人たちが、「そうだ、向こうから北谷長老が来るので、お前は腹が痛いようと寝てごらん、嘘をついてみよう。」と言い、そう言われた人は、「はい。」と言って、そこらに転がったようだね。そして、「北谷長老様、こいつは急に腹が痛いと言い出していますが。」と言ったら、北谷長老は、「そうか、かまわんでもよい。もう死んでしまうはずだから。」と答えた。すると、言った通りその人は死んでしまったそうだ。北谷長老を試すつもりだったんでしょうね。こんな話があったよ、といって、私の大きいおばあさんが話をなさっていたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:32 |
| 物語の時間数 | 2:32 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |