いうならば、今の寄附にあたるのを集めて歩いていた。家々を、「寄附して下さい。」と廻り、ある一軒のみすぼらしい家に行くと親子がいた。そして、「寄附をお願いします。」と言うと、「この子を連れて行きなさい。」と言ったそうだ。その寄附を募って歩いていた人達は驚いてしまった。そうして、だいぶ寄附が集まり、その突き鐘を鋳型に入れることになった。すると、ほんのわずかだが、どう入れても穴があいたそうだ。その突き鐘はね。そして、穴があいたので再度、「寄附をお願いします。」と集めに行くと、またも、「この子を連れて行きなさい。」と言ったそうだ。「もうここからは寄附はもらえないね。」と言った。いよいよ三回目の場合に、その突き鐘をやがて鋳型に入れようとするとき、沸騰している湯の中に不意に子供を抱きかかえてその中に投げ入れてしまう者がいた。「この子を連れて行きなさい。」と言った人が、すぐ投げ込んでしまったのだ。そして、その鉄を鋳型に入れてみると、穴のあいた部分は埋められきれいにできた。それからでき上がった突き鐘を突こうとして突いてみると、すぐあの家からもこの家からも赤ん坊が、いっせいに泣き出したそうだ。もう何回突いてもそのようなことがおこったので、「この突き鐘は突くものではないようだ。」と言って、そのまま置かれているそうだよ。突かずの鐘といわれ、今でもあるそうだ。(赤ん坊が)夕方泣くのはそのいわれからだよ。本土での話だがね。
| レコード番号 | 47O371869 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C081 |
| 決定題名 | 夜泣きの由来(方言) |
| 話者がつけた題名 | 夜泣きの由来 |
| 話者名 | 山内マナブ |
| 話者名かな | やまうちまなぶ |
| 生年月日 | 19090710 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830309 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T11A09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P272 |
| キーワード | 寄附,親子,突き鐘,鋳型,沸騰,湯の中に子供,突かずの鐘 |
| 梗概(こうがい) | いうならば、今の寄附にあたるのを集めて歩いていた。家々を、「寄附して下さい。」と廻り、ある一軒のみすぼらしい家に行くと親子がいた。そして、「寄附をお願いします。」と言うと、「この子を連れて行きなさい。」と言ったそうだ。その寄附を募って歩いていた人達は驚いてしまった。そうして、だいぶ寄附が集まり、その突き鐘を鋳型に入れることになった。すると、ほんのわずかだが、どう入れても穴があいたそうだ。その突き鐘はね。そして、穴があいたので再度、「寄附をお願いします。」と集めに行くと、またも、「この子を連れて行きなさい。」と言ったそうだ。「もうここからは寄附はもらえないね。」と言った。いよいよ三回目の場合に、その突き鐘をやがて鋳型に入れようとするとき、沸騰している湯の中に不意に子供を抱きかかえてその中に投げ入れてしまう者がいた。「この子を連れて行きなさい。」と言った人が、すぐ投げ込んでしまったのだ。そして、その鉄を鋳型に入れてみると、穴のあいた部分は埋められきれいにできた。それからでき上がった突き鐘を突こうとして突いてみると、すぐあの家からもこの家からも赤ん坊が、いっせいに泣き出したそうだ。もう何回突いてもそのようなことがおこったので、「この突き鐘は突くものではないようだ。」と言って、そのまま置かれているそうだよ。突かずの鐘といわれ、今でもあるそうだ。(赤ん坊が)夕方泣くのはそのいわれからだよ。本土での話だがね。 |
| 全体の記録時間数 | 1:53 |
| 物語の時間数 | 1:53 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |