屏風の絵(方言)

概要

これは、戦前、何と言ったか、殷元良の話だが、その人のものは今でも実際に残っているよね、殷元良の絵は。「孔雀の絵」はアメリカで描いて来たんじゃない。あの人は、琉球の名画家と言われていたらしい。これは、本当かどうか分らないが。王様が、屏風の張り替えをしていて、白い屏風に松竹梅、でも何の絵でも描いてもらおうと、殷元良を頼んだ。そして、何というか鷹が松の枝に止まっている松竹梅の絵を描いてもらった。松に鷹が止まっていたそうだ。しかし、王様はそれを見て、「この絵は私だけ見つめているようで、この鷹の絵はあまり良いものではないな。殷元良。」とおっしゃった。すると、(殷元良は)「それならば鷹を居なくしましょう。」と言うと、王様は「お前は描き入れてしまってるのにどうする、それにしても、見つめられて、にらんでいるようでその鷹は私につきかかりそうに思える。それはいない方が良い。」と言われた。「それでは、居なくしてお目にかけます。」と答えた。そして、その鷹のね、目の芯、筆を持ってきて目の芯を描き入れるやいなや、パッと飛び立って行ってしまった。それで鷹は居なくなってしまった。もう松に止まっている(鷹は)いなくなったので、王様は「呼び戻して、また止めてみてくれ。」と頼んだが、殷元良は、「いえ、それは、鷹が飛び立つと同時に徳もはがれてしまいました。もう出来ません。」と答えたということだ。

再生時間:1:51

民話詳細DATA

レコード番号 47O371841
CD番号 47O37C080
決定題名 屏風の絵(方言)
話者がつけた題名 殷元良の屏風の中の絵
話者名 新城平永
話者名かな あらしろへいえい
生年月日 19210305
性別
出身地 沖縄県読谷村宇座
記録日 19830302
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村宇座T10B03
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集6宇座の民話 P130
キーワード 殷元良,孔雀の絵,琉球の名画家,王様,屏風の張り替え,白い屏風に松竹梅,鷹が松の枝に止まっている松竹梅の絵,目の芯,鷹は居なくなった
梗概(こうがい) これは、戦前、何と言ったか、殷元良の話だが、その人のものは今でも実際に残っているよね、殷元良の絵は。「孔雀の絵」はアメリカで描いて来たんじゃない。あの人は、琉球の名画家と言われていたらしい。これは、本当かどうか分らないが。王様が、屏風の張り替えをしていて、白い屏風に松竹梅、でも何の絵でも描いてもらおうと、殷元良を頼んだ。そして、何というか鷹が松の枝に止まっている松竹梅の絵を描いてもらった。松に鷹が止まっていたそうだ。しかし、王様はそれを見て、「この絵は私だけ見つめているようで、この鷹の絵はあまり良いものではないな。殷元良。」とおっしゃった。すると、(殷元良は)「それならば鷹を居なくしましょう。」と言うと、王様は「お前は描き入れてしまってるのにどうする、それにしても、見つめられて、にらんでいるようでその鷹は私につきかかりそうに思える。それはいない方が良い。」と言われた。「それでは、居なくしてお目にかけます。」と答えた。そして、その鷹のね、目の芯、筆を持ってきて目の芯を描き入れるやいなや、パッと飛び立って行ってしまった。それで鷹は居なくなってしまった。もう松に止まっている(鷹は)いなくなったので、王様は「呼び戻して、また止めてみてくれ。」と頼んだが、殷元良は、「いえ、それは、鷹が飛び立つと同時に徳もはがれてしまいました。もう出来ません。」と答えたということだ。
全体の記録時間数 1:51
物語の時間数 1:51
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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