あのね、今度は大きい物勝負があったそうだ。海の物の。海で育ったものの大きい物比べがね。そこで鷺よ、サージャーがね、あれも、「私も海で暮らしているのだから、私が大きい物比べには、私が出場しよう。」と言って、飛んで行ったようだ。それの物は大きかったのでしょう。龍宮の神の前にだったそうだ。龍宮の神の前に大きい物勝負。鷺は飛んで行ったが、道の途中でちょっと疲れたようだ。「どこか休む所はないものか。」とあちらこちら見渡すと、海に、潜水艦の潜望鏡のように、大きな竿が立っていた。竿があったので、「どれどれ、ここに止まってひと休みしよう。」と止まると、下の方から声がした。「どこの誰か、人の鼻髭に止まって、遠慮もなく休んでいるのはどこの誰か。」と言った。(鷺は)「鼻髭に私は止まっているのかなあ。」と見てみると、それはエビだったそうだ。〈昔はこんなに大きいエビもいたんだね。〉伊勢エビだったらしい。それの鼻髭がこのように出ていたのでしょう。それで、「もう私は大きい物比べには行く必要はない。」と、鷺はひっ返して、ひっ返して家へ帰って行ったようだ。「こうこうで私はその勝負に行くつもりだったのに。」と言うと、エビはまた、その気になって、「それでは私が行くことにしよう。」と言った。今度は(エビが)行くと、途中で日が暮れてしまった。もう龍宮というのは遠かったのでしょうね。日が暮れてしまった。「どこかに一晩は休んでからしか行けない。」と、(休む所を)探すと、大きなほら穴があった。そこに入って、ほら穴に入って、「もう今晩はここに泊まることにしよう。」と、寝所の準備を始めると、またも大きくしゃべるのがいた。「誰か!人の陰部の方に入ってムジャムジャするのは誰か。」と言った。すると、(エビは)「なぜ、私は洞窟に入っているのになあ。」と思っていたようだ。生き物のモノの中に、入っているとは知らなかったわけだね。(そのほら穴を持っているのは)カマンタだった。カマンタ、エイさぁね。そうして、(エビは)「悪うございました。」と、そこからは出た。「私はもう、大きい物比べに行こうと思っていたのに、私の代わりに貴方行かれて下さい。」と、エイに代わった。そして一等になったのは、そのエイだったそうだ。
| レコード番号 | 47O371820 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C079 |
| 決定題名 | 大きいもの比べ(方言) |
| 話者がつけた題名 | 海の大きいもの比べ |
| 話者名 | 新城平永 |
| 話者名かな | あらしろへいえい |
| 生年月日 | 19210305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T09B04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 渡慶次の国吉真幸さん |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P191 |
| キーワード | 大きい物勝負,海の物,サージャー,龍宮の神の前,鷺,大きな竿,鼻髭,エビ,大きなほら穴,陰部,カマンタ,エイ |
| 梗概(こうがい) | あのね、今度は大きい物勝負があったそうだ。海の物の。海で育ったものの大きい物比べがね。そこで鷺よ、サージャーがね、あれも、「私も海で暮らしているのだから、私が大きい物比べには、私が出場しよう。」と言って、飛んで行ったようだ。それの物は大きかったのでしょう。龍宮の神の前にだったそうだ。龍宮の神の前に大きい物勝負。鷺は飛んで行ったが、道の途中でちょっと疲れたようだ。「どこか休む所はないものか。」とあちらこちら見渡すと、海に、潜水艦の潜望鏡のように、大きな竿が立っていた。竿があったので、「どれどれ、ここに止まってひと休みしよう。」と止まると、下の方から声がした。「どこの誰か、人の鼻髭に止まって、遠慮もなく休んでいるのはどこの誰か。」と言った。(鷺は)「鼻髭に私は止まっているのかなあ。」と見てみると、それはエビだったそうだ。〈昔はこんなに大きいエビもいたんだね。〉伊勢エビだったらしい。それの鼻髭がこのように出ていたのでしょう。それで、「もう私は大きい物比べには行く必要はない。」と、鷺はひっ返して、ひっ返して家へ帰って行ったようだ。「こうこうで私はその勝負に行くつもりだったのに。」と言うと、エビはまた、その気になって、「それでは私が行くことにしよう。」と言った。今度は(エビが)行くと、途中で日が暮れてしまった。もう龍宮というのは遠かったのでしょうね。日が暮れてしまった。「どこかに一晩は休んでからしか行けない。」と、(休む所を)探すと、大きなほら穴があった。そこに入って、ほら穴に入って、「もう今晩はここに泊まることにしよう。」と、寝所の準備を始めると、またも大きくしゃべるのがいた。「誰か!人の陰部の方に入ってムジャムジャするのは誰か。」と言った。すると、(エビは)「なぜ、私は洞窟に入っているのになあ。」と思っていたようだ。生き物のモノの中に、入っているとは知らなかったわけだね。(そのほら穴を持っているのは)カマンタだった。カマンタ、エイさぁね。そうして、(エビは)「悪うございました。」と、そこからは出た。「私はもう、大きい物比べに行こうと思っていたのに、私の代わりに貴方行かれて下さい。」と、エイに代わった。そして一等になったのは、そのエイだったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:16 |
| 物語の時間数 | 4:16 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |