山田(やまだ)スン殿内(どぅんち)(注)というのは、「入って行く人はいるが出てくる人はいない
」といって歌にもあるでしょう。それは、やはり実際にあった話のようだ。山で殺し、金品を奪い取り、白骨化するまで、竹やぶの中に捨てられていたわけさ。そのうち、竹の芽が出てきて、竹の芽が鼻の穴に、頭蓋骨の鼻の穴に竹の子の先が入った。それから竹は天高くのびていった。そしてずっと竹の上に頭蓋骨があったって。そして、その霊が歌をうたったと。何とうたったかといえば、「東風が吹けば 頭が痛い サンカ(里)の水が欲しいけれど 自由にならない。」そこの山にある人が行ったようだ。その歌を聞いて、「おかしなものだ、そこに人はいないのに。」と四方八方見てみると、竹の上に頭蓋骨があったそうだ。そこで、その竹を切って(頭蓋骨を)葬ってあげた。「お前は、極楽へ行きなさい。私はお前を見ただけで葬らなければならない。この私の身の上に良い事がありますように。」と拝んで家へ帰ったそうだ。それで、今でも向こうに地名がね。クチャラビバルとあるんですよ。山田の方に。これは渡ケ次学校にいらした、安富祖ほうふ先生のお父さんから私は聞いたよ。ほんとにクチャラビバルとあるよ。そこは(人を殺して)捨てる所だったらしいね。
| レコード番号 | 47O371762 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C076 |
| 決定題名 | 山田スン殿内(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | 山田スン殿内 |
| 話者名 | 新城平永 |
| 話者名かな | あらしろへいえい |
| 生年月日 | 19210305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830216 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T07B05 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P281 |
| キーワード | 山田スン殿内,入って行く人はいるが出てくる人はいない,山で殺し,金品を奪い取り,白骨化,竹の芽,頭蓋骨の鼻の穴に竹の子,クチャラビバル |
| 梗概(こうがい) | 山田(やまだ)スン殿内(どぅんち)(注)というのは、「入って行く人はいるが出てくる人はいない 」といって歌にもあるでしょう。それは、やはり実際にあった話のようだ。山で殺し、金品を奪い取り、白骨化するまで、竹やぶの中に捨てられていたわけさ。そのうち、竹の芽が出てきて、竹の芽が鼻の穴に、頭蓋骨の鼻の穴に竹の子の先が入った。それから竹は天高くのびていった。そしてずっと竹の上に頭蓋骨があったって。そして、その霊が歌をうたったと。何とうたったかといえば、「東風が吹けば 頭が痛い サンカ(里)の水が欲しいけれど 自由にならない。」そこの山にある人が行ったようだ。その歌を聞いて、「おかしなものだ、そこに人はいないのに。」と四方八方見てみると、竹の上に頭蓋骨があったそうだ。そこで、その竹を切って(頭蓋骨を)葬ってあげた。「お前は、極楽へ行きなさい。私はお前を見ただけで葬らなければならない。この私の身の上に良い事がありますように。」と拝んで家へ帰ったそうだ。それで、今でも向こうに地名がね。クチャラビバルとあるんですよ。山田の方に。これは渡ケ次学校にいらした、安富祖ほうふ先生のお父さんから私は聞いたよ。ほんとにクチャラビバルとあるよ。そこは(人を殺して)捨てる所だったらしいね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:15 |
| 物語の時間数 | 3:15 |
| 言語識別 | 共通語混 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |