これも作り話だはずだ。誰かが、嘘の話を作ったものだと、思っている。私は。ある日、舟が遭難して、漂流して来た人がいた。そして、誰も見る人が居なかったので、浜に泳ぎ上がり着けている着物を乾かすためにね、脱いで、太陽の下で、日なたぼっこをしていたらしい。この人は、漂流してきているので、それで、着物を乾かしている間に、体のあちらこちらをこすっていると、垢がとれてきたらしい。垢がとれてきたので、それでこんなふうにしてね、丸めて万珍丹のように作ったらしいんだよ、垢を。そして流れ着いたその浜に、瓶のようなものが、よく流れてくるでしょう。その瓶に入れたらしい。それに入れたところ、この人は、お金も持ってないでしょう。それで、「智恵を使おう」と思った。着物は乾いたので、上の村に上がって行って、薬売りに化けてね。「薬を買って下さい。」と売り歩いた。そうして、腹痛をおこしている家の前に来て、「薬を買って下さい。」というと、「私の家に、腹痛をおこしている者がいるが、薬を持っておるか。」と言うと、「持っておりますよ。」といって、そしてこの薬を売ったらしいよ。万珍丹を作ってね。そして、「水の中に入れて、グッと飲ましてあげて下さい。」といって、飲ませるとね、この腹痛の人は、気持ちが悪くなって、あるだけ、全部吐き出したらしい。ものを吐いたわけだ。あげたらね、腹痛は治ってしまってね。それで、「これはもう大へんな薬だ。」と、「これは、何という薬でしょうか。」と、この薬売りに言うとね、「腿捻り銅糞万珍丹でございます。」といったんだって。この「どうふん」は、この「胴」、これは「糞でしょう。つまり、脳やらどこやら、こうやって、捻り捻りして、「腿捻り胴糞石珍丹」といった。本当の話ではないさ。
| レコード番号 | 47O371756 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C076 |
| 決定題名 | 妙な薬(方言) |
| 話者がつけた題名 | 腿捻り胴糞万珍丹 |
| 話者名 | 新城平永 |
| 話者名かな | あらしろへいえい |
| 生年月日 | 19210305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830215 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T07A14 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P170 |
| キーワード | 舟が遭難,漂流,着物を乾かす,日なたぼっこ,垢,丸めて万珍丹,瓶,お金も持ってない,薬売り,腹痛,全部吐き出した,腿捻り銅糞万珍丹¥ |
| 梗概(こうがい) | これも作り話だはずだ。誰かが、嘘の話を作ったものだと、思っている。私は。ある日、舟が遭難して、漂流して来た人がいた。そして、誰も見る人が居なかったので、浜に泳ぎ上がり着けている着物を乾かすためにね、脱いで、太陽の下で、日なたぼっこをしていたらしい。この人は、漂流してきているので、それで、着物を乾かしている間に、体のあちらこちらをこすっていると、垢がとれてきたらしい。垢がとれてきたので、それでこんなふうにしてね、丸めて万珍丹のように作ったらしいんだよ、垢を。そして流れ着いたその浜に、瓶のようなものが、よく流れてくるでしょう。その瓶に入れたらしい。それに入れたところ、この人は、お金も持ってないでしょう。それで、「智恵を使おう」と思った。着物は乾いたので、上の村に上がって行って、薬売りに化けてね。「薬を買って下さい。」と売り歩いた。そうして、腹痛をおこしている家の前に来て、「薬を買って下さい。」というと、「私の家に、腹痛をおこしている者がいるが、薬を持っておるか。」と言うと、「持っておりますよ。」といって、そしてこの薬を売ったらしいよ。万珍丹を作ってね。そして、「水の中に入れて、グッと飲ましてあげて下さい。」といって、飲ませるとね、この腹痛の人は、気持ちが悪くなって、あるだけ、全部吐き出したらしい。ものを吐いたわけだ。あげたらね、腹痛は治ってしまってね。それで、「これはもう大へんな薬だ。」と、「これは、何という薬でしょうか。」と、この薬売りに言うとね、「腿捻り銅糞万珍丹でございます。」といったんだって。この「どうふん」は、この「胴」、これは「糞でしょう。つまり、脳やらどこやら、こうやって、捻り捻りして、「腿捻り胴糞石珍丹」といった。本当の話ではないさ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:35 |
| 物語の時間数 | 2:35 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |