ジュリ呼ばーの話(共通語混)

概要

平敷屋のタンメーという漢学者、中国で学問をして帰国し、塾を開いている方が、那覇に(住んで)いらしたそうだ。それから、石嶺朝佐という風変りな人がいらしたそうだよ。この人も遊女を買いに行くところだったんだね。そして、この平敷屋のタンメーもよく通っていたそうだ、辻中島にね。そこで、石嶺朝佐という方が、「平敷屋のターリー殿、今日も行かれるのですか。」と尋ねると、「なに、わしが行くのをお前さんは何時見たんだい。」と言った。「この間、ご一緒でしたよ。」と(朝佐が)言うと、「おや、そうだったかな。それじゃお前さんも常連だな。」と言った。「それでは、今日は一緒に行ってみようじゃないか。」と言うことになり、中島へ行く道中、(朝佐が)「歌の勝負をしてみませんか。タンメー。」と言うと、「それじゃお前さんから(先に)詠んでみなさい。」と(タンメーが)言った。中島には天海寺という寺があるでしょう。そこで、「平敷屋里主が遊女を買いに行ったらば 天海寺の仁王様がニヤリと笑ったよ。」と詠んだ。(そうしたら)この平敷屋のターリーは、「いいぞ、いいぞ。よく出来た。上出来だ。」と言ってほめたそうだ。「こいつは、わしをからかっているな。」と思ったが、(決して)怒ったりなさらなかった。(なにしろ)学者なのだから。「それじゃ、今度はわしが詠もうか。」とターリーは言った。「頑張って下さい。」と(朝佐)は言った。「中島の浦は我が宿であるが こいつ石仏笑っているのか。」と、歌い返したそうだ。そこで朝佐は、「うむ、これは又、実にうまい歌ですタンメー。」と(感心した。)そうして、「今日は、お前さんの所へ行こうか。それとも、わしの座敷へ来るか。お前さんがおごってくれるか、わしがおごろうか。」とターリーが言うと、朝佐は「別々にしましょう。」と言って、別々にしたそうだ。

再生時間:2:34

民話詳細DATA

レコード番号 47O371749
CD番号 47O37C075
決定題名 ジュリ呼ばーの話(共通語混)
話者がつけた題名 ジュリ呼ばーの話
話者名 新城平永
話者名かな あらしろへいえい
生年月日 19210305
性別
出身地 沖縄県読谷村宇座
記録日 19830215
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村宇座T07A07
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集6宇座の民話 P182
キーワード 平敷屋のタンメー,漢学者,中国で学問,塾,那覇,石嶺朝佐,風変りな人,遊女を買い,中島,歌の勝負,天海寺
梗概(こうがい) 平敷屋のタンメーという漢学者、中国で学問をして帰国し、塾を開いている方が、那覇に(住んで)いらしたそうだ。それから、石嶺朝佐という風変りな人がいらしたそうだよ。この人も遊女を買いに行くところだったんだね。そして、この平敷屋のタンメーもよく通っていたそうだ、辻中島にね。そこで、石嶺朝佐という方が、「平敷屋のターリー殿、今日も行かれるのですか。」と尋ねると、「なに、わしが行くのをお前さんは何時見たんだい。」と言った。「この間、ご一緒でしたよ。」と(朝佐が)言うと、「おや、そうだったかな。それじゃお前さんも常連だな。」と言った。「それでは、今日は一緒に行ってみようじゃないか。」と言うことになり、中島へ行く道中、(朝佐が)「歌の勝負をしてみませんか。タンメー。」と言うと、「それじゃお前さんから(先に)詠んでみなさい。」と(タンメーが)言った。中島には天海寺という寺があるでしょう。そこで、「平敷屋里主が遊女を買いに行ったらば 天海寺の仁王様がニヤリと笑ったよ。」と詠んだ。(そうしたら)この平敷屋のターリーは、「いいぞ、いいぞ。よく出来た。上出来だ。」と言ってほめたそうだ。「こいつは、わしをからかっているな。」と思ったが、(決して)怒ったりなさらなかった。(なにしろ)学者なのだから。「それじゃ、今度はわしが詠もうか。」とターリーは言った。「頑張って下さい。」と(朝佐)は言った。「中島の浦は我が宿であるが こいつ石仏笑っているのか。」と、歌い返したそうだ。そこで朝佐は、「うむ、これは又、実にうまい歌ですタンメー。」と(感心した。)そうして、「今日は、お前さんの所へ行こうか。それとも、わしの座敷へ来るか。お前さんがおごってくれるか、わしがおごろうか。」とターリーが言うと、朝佐は「別々にしましょう。」と言って、別々にしたそうだ。
全体の記録時間数 2:34
物語の時間数 2:34
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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