昔の人は、(識名の遺念火(注)の事を)識名松の遺念火とおっしゃっていた。尚益王時代に、お城の王様がおられる所に、首里城の三味線弾きであった知念ミーハガーという大そう歌の上手な(方がおったそうだ。)そこで、尚益王がね「あの識名の遺念火はどうしたことか。あれは皆に恐がられて、あまりいいもんじゃないな。(どうにか)止められんもんかのう、知念。」と言うと。「それじゃ、止めてみましょうか。まずはやってみましょうか。」と言ってね。知念ミーハガーが歌を詠んだらしいだね。「夜々に照りあかす遺念火の光り 尋ねてみればそれには昔の事情が秘められていることよ。」と詠ったら、(なんと)翌日から遺念火は消えてしまったそうだ。そうしたら、王様は、今度は心配なさって、「あれは何か思うことがあって出たのかも知れないから、もう一度出してはくれまいか、知念。」と言うと、「あー、それは出すのもわけないですよ。」と言った。「それじゃ、お前、出せるのなら出してみろ。」という事になった。(そこで)「昔事であるが、その思いは現在までも続いている 忘れることが出来ないのは、あの方の情であるよ。」と詠んだら、以来(遺念火は)今でもずっと出ているそうだ、知念ミーハガーがこの歌を歌ってからはね。これが識名の遺念火が再現したお話だよ。
| レコード番号 | 47O371747 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C075 |
| 決定題名 | 識名の遺火(方言) |
| 話者がつけた題名 | 識名の遺火 |
| 話者名 | 新城平永 |
| 話者名かな | あらしろへいえい |
| 生年月日 | 19210305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830215 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T07A06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P277 |
| キーワード | 識名の遺念火,識名松の遺念火,尚益王時代,お城の王様,首里城の三味線弾き,知念ミーハガー |
| 梗概(こうがい) | 昔の人は、(識名の遺念火(注)の事を)識名松の遺念火とおっしゃっていた。尚益王時代に、お城の王様がおられる所に、首里城の三味線弾きであった知念ミーハガーという大そう歌の上手な(方がおったそうだ。)そこで、尚益王がね「あの識名の遺念火はどうしたことか。あれは皆に恐がられて、あまりいいもんじゃないな。(どうにか)止められんもんかのう、知念。」と言うと。「それじゃ、止めてみましょうか。まずはやってみましょうか。」と言ってね。知念ミーハガーが歌を詠んだらしいだね。「夜々に照りあかす遺念火の光り 尋ねてみればそれには昔の事情が秘められていることよ。」と詠ったら、(なんと)翌日から遺念火は消えてしまったそうだ。そうしたら、王様は、今度は心配なさって、「あれは何か思うことがあって出たのかも知れないから、もう一度出してはくれまいか、知念。」と言うと、「あー、それは出すのもわけないですよ。」と言った。「それじゃ、お前、出せるのなら出してみろ。」という事になった。(そこで)「昔事であるが、その思いは現在までも続いている 忘れることが出来ないのは、あの方の情であるよ。」と詠んだら、以来(遺念火は)今でもずっと出ているそうだ、知念ミーハガーがこの歌を歌ってからはね。これが識名の遺念火が再現したお話だよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:43 |
| 物語の時間数 | 1:43 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |