御茶当の話はね、昔は、上納はお金を出さずに、穀物を納めよったらしい。そこで、御茶を出す人を、
御茶当といってその役目をもっていたようだね。それでその御茶当は宇座の岬あたりの山を前にして、お茶をつくっていたようだね。〈あそこは昔は山だったよ。〉そこで不良少年がいたらしい。仕事は何もしないのがね。そこで御茶当は、「これは私が使うことにしよう。私が使って精神修業させて、立派な人間にさせよう。」と考えてね。御茶当の役を持っている人が「あなたは私に使われないか、遊んでいるよりはましでしょう。手間もあげるから」と使ったらしい。すると世間の人々は「あの少年は不良だのに、不良だのに御茶当がこれを使うんだったら、二人は似た者同志だよ」といって「御茶当(うちゃあたい)真不良(まぶらー)」と呼んだそうだ。〈今は、「マグラー」といっているが、宇座では真不良といっていたよ。真不良、不良、真の不良と書くわけよ。〉それで、物笑いの種になったので、「あなたを使ったために、二人は似た者同志といわれているよ。しっかり頑張らないといけないよ。」と論すと、「そうですか、それでは、私は真人間になりますので」といっしょうけんめい働いて、模範青年になったらしいんだ。
それから、その真不良だったのが昇格してね。〈今はないかなあ、少しぐらいはあるかなあ。昔はリュウゼツランといって、高く伸びて花の咲くのがいっぱいあったんだよ。それの葉から繊維とってね、着物の布を織ったようだ。むしろや縄もこれで作ったよ、強いもんだから。〉そこで、リュウゼツランの繊維を考案したので、真不良から繊維当(かなたい)に昇格したらしい。一人は御茶当で、繊維当といって、「うちゃたい、かなたい」という言葉はそこからでたらしいんだね。
| レコード番号 | 47O371744 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C075 |
| 決定題名 | 御茶当・繊維当の話(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | ウチャタイカナタイ |
| 話者名 | 新城平永 |
| 話者名かな | あらしろへいえい |
| 生年月日 | 19210305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830215 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T07A03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P92 |
| キーワード | 御茶当,上納は穀物,宇座の岬,不良少年,精神修業,御茶当真不良,物笑いの種,似た者同志,模範青年,リュウゼツラン,着物の布を織った,繊維当,御茶当・繊維当 |
| 梗概(こうがい) | 御茶当の話はね、昔は、上納はお金を出さずに、穀物を納めよったらしい。そこで、御茶を出す人を、 御茶当といってその役目をもっていたようだね。それでその御茶当は宇座の岬あたりの山を前にして、お茶をつくっていたようだね。〈あそこは昔は山だったよ。〉そこで不良少年がいたらしい。仕事は何もしないのがね。そこで御茶当は、「これは私が使うことにしよう。私が使って精神修業させて、立派な人間にさせよう。」と考えてね。御茶当の役を持っている人が「あなたは私に使われないか、遊んでいるよりはましでしょう。手間もあげるから」と使ったらしい。すると世間の人々は「あの少年は不良だのに、不良だのに御茶当がこれを使うんだったら、二人は似た者同志だよ」といって「御茶当(うちゃあたい)真不良(まぶらー)」と呼んだそうだ。〈今は、「マグラー」といっているが、宇座では真不良といっていたよ。真不良、不良、真の不良と書くわけよ。〉それで、物笑いの種になったので、「あなたを使ったために、二人は似た者同志といわれているよ。しっかり頑張らないといけないよ。」と論すと、「そうですか、それでは、私は真人間になりますので」といっしょうけんめい働いて、模範青年になったらしいんだ。 それから、その真不良だったのが昇格してね。〈今はないかなあ、少しぐらいはあるかなあ。昔はリュウゼツランといって、高く伸びて花の咲くのがいっぱいあったんだよ。それの葉から繊維とってね、着物の布を織ったようだ。むしろや縄もこれで作ったよ、強いもんだから。〉そこで、リュウゼツランの繊維を考案したので、真不良から繊維当(かなたい)に昇格したらしい。一人は御茶当で、繊維当といって、「うちゃたい、かなたい」という言葉はそこからでたらしいんだね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:02 |
| 物語の時間数 | 3:02 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |