あのね、仲里のウメーとおっしゃる人は、歌も得意であられたそうで、それで、女郎買いもだったそうだ。そこで、奥さんが心配してね「私も歌を習わないことには、あの吉屋チルーに(夫)をとられるかもしれない。」と歌を勉強したらしいね。それで、自分の家(ウメーの家)に(チルーを)連れてきてね、三人が一緒になって歌の掛け合いをすることになり、「それでは貴女からどうぞ。」ということで、吉屋から始めたそうだ。「寄辺のないものは 海士の捨て小舟のようなもの 付く方が頼みです どうぞ私をひきとめて下さい。」そう歌ったので、今度は妻が、ウメーの妻が、「今度は私の番だ。」と言って、「乗りかかった舟だから そんなに愛しいのか 修理もできない朽木だのに。」修理してもきかない。女郎だから何も役に立つまい。という風に歌ったら、今度は、ウメーが、「梅ぬ下枝は 何時も私のそばにいる 花ぬうぐいすは やがて飛んでいくだろう。」そうしたら、吉屋チルーは、負けてはなるまいと、「籠の鳥ではない
私の自由だ 夜明け雲とともに今飛んでいくよ。」といって、家へ逃げ帰ったそうだ。(歌くらべは)誰が勝ったのか、わからなかったそうだ。これは、吉屋チルーと仲里ウメーと、その奥さんの三人の歌くらべの話だとさ。
| レコード番号 | 47O371742 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C075 |
| 決定題名 | 吉屋チルー 歌比べ(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | 吉屋チルーと仲里ウメーの歌比べ |
| 話者名 | 新城平永 |
| 話者名かな | あらしろへいえい |
| 生年月日 | 19210305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830215 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T07A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P293 |
| キーワード | 仲里のウメー,歌も得意,女郎買い,吉屋チルー,妻が歌を勉強,三人で歌の掛け合い,三人の歌くらべ |
| 梗概(こうがい) | あのね、仲里のウメーとおっしゃる人は、歌も得意であられたそうで、それで、女郎買いもだったそうだ。そこで、奥さんが心配してね「私も歌を習わないことには、あの吉屋チルーに(夫)をとられるかもしれない。」と歌を勉強したらしいね。それで、自分の家(ウメーの家)に(チルーを)連れてきてね、三人が一緒になって歌の掛け合いをすることになり、「それでは貴女からどうぞ。」ということで、吉屋から始めたそうだ。「寄辺のないものは 海士の捨て小舟のようなもの 付く方が頼みです どうぞ私をひきとめて下さい。」そう歌ったので、今度は妻が、ウメーの妻が、「今度は私の番だ。」と言って、「乗りかかった舟だから そんなに愛しいのか 修理もできない朽木だのに。」修理してもきかない。女郎だから何も役に立つまい。という風に歌ったら、今度は、ウメーが、「梅ぬ下枝は 何時も私のそばにいる 花ぬうぐいすは やがて飛んでいくだろう。」そうしたら、吉屋チルーは、負けてはなるまいと、「籠の鳥ではない 私の自由だ 夜明け雲とともに今飛んでいくよ。」といって、家へ逃げ帰ったそうだ。(歌くらべは)誰が勝ったのか、わからなかったそうだ。これは、吉屋チルーと仲里ウメーと、その奥さんの三人の歌くらべの話だとさ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:54 |
| 物語の時間数 | 1:54 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |