子供達三人とも妻もめとり子もいたんだ。そこで大主は「私は年取ってしまい食事ができないから、(お前達の)生んだ子を捨てて、乳を飲ませてくれ。」と言ったんだ。それで、長男も次男も「もう(あなたは)年取ってしまったんだから、子を捨てることはできない。あなたは生きようが死のうがあなたまかせです。」と言ったんだ。そこで三男が「子供は生もうと思えばまた生むこともできるが、(親はそうはいかないから)子を捨てても乳をさし上げます。と言ったんだ。「そうか、よしそれなら、お前は国々を巡って子を貰う人がいれば、貰わしなさい。」と大主が言ったんだ。「そうします。」と、国々を廻っても貰ってくれる人がいなかったので、「もう貰う人はいません。」と言うと、「それなら、わたしらの村の東の山に、三本松が植えられているがその松三本の下に、三尺掘ってそこに子を捨てなさい」と親が言うので「そうします。」と夫(三男)が子を連れて捨てに行ったんだ。妻は、どうなったんだろうと後を追ってみると、親子、父親と子がしくしく泣いていた。そこに妻が行ったのだが、子をとうとう捨てることになり、「お前抱いておけ、私が穴を掘るから。」と、そして三回掘ってみたらそこから黄金が出てきた。それから夫婦とも喜んで、黄金と子供を抱いて家に戻り「こうこうでした。」と大主に報告したら、「そうか、それ(黄金)は、私がお前たち兄弟、三人の心を確かめようと図ったことだ。私が隠していた黄金だからな、次男も長男もあいつらは非情な奴だ。親はどうなろうとかまわないと言うのだからなあ。あいつらにやってはならない。その黄金はお前貰いなさい。」ということだったそうだ。
| レコード番号 | 47O371735 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C075 |
| 決定題名 | 子供の肝(方言) |
| 話者がつけた題名 | 仲順流り |
| 話者名 | 山内実 |
| 話者名かな | やまうちみのる |
| 生年月日 | 19010606 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19770813 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第16班 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T05B12 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P84 |
| キーワード | 子供達三人,妻子,年を取り食事ができない,生んだ子を捨て乳を飲ませてくれ,長男,次男,子を捨てることはできない,三男,子を捨てても乳をさし上げます,村の東の山,三本松の下に三尺の穴,三回掘ると黄金が出てきた,三人の心を確かめる |
| 梗概(こうがい) | 子供達三人とも妻もめとり子もいたんだ。そこで大主は「私は年取ってしまい食事ができないから、(お前達の)生んだ子を捨てて、乳を飲ませてくれ。」と言ったんだ。それで、長男も次男も「もう(あなたは)年取ってしまったんだから、子を捨てることはできない。あなたは生きようが死のうがあなたまかせです。」と言ったんだ。そこで三男が「子供は生もうと思えばまた生むこともできるが、(親はそうはいかないから)子を捨てても乳をさし上げます。と言ったんだ。「そうか、よしそれなら、お前は国々を巡って子を貰う人がいれば、貰わしなさい。」と大主が言ったんだ。「そうします。」と、国々を廻っても貰ってくれる人がいなかったので、「もう貰う人はいません。」と言うと、「それなら、わたしらの村の東の山に、三本松が植えられているがその松三本の下に、三尺掘ってそこに子を捨てなさい」と親が言うので「そうします。」と夫(三男)が子を連れて捨てに行ったんだ。妻は、どうなったんだろうと後を追ってみると、親子、父親と子がしくしく泣いていた。そこに妻が行ったのだが、子をとうとう捨てることになり、「お前抱いておけ、私が穴を掘るから。」と、そして三回掘ってみたらそこから黄金が出てきた。それから夫婦とも喜んで、黄金と子供を抱いて家に戻り「こうこうでした。」と大主に報告したら、「そうか、それ(黄金)は、私がお前たち兄弟、三人の心を確かめようと図ったことだ。私が隠していた黄金だからな、次男も長男もあいつらは非情な奴だ。親はどうなろうとかまわないと言うのだからなあ。あいつらにやってはならない。その黄金はお前貰いなさい。」ということだったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:22 |
| 物語の時間数 | 2:22 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |