首里城入口に龍樋があったよ。そして龍樋の口から水はずっと流れていたので、公儀の役人が「ここに小便する者は五貫の罰金を科す。」と(立札を立てた。)伊野波のモーイは今日も五貫もって行き、そこに置いて小便をし、また翌日も五貫持って行って小便をした。そこで、「モーイ」「ハイ」「お前は毎日龍樋の口に五貫をおいて小便しているようだが、それは本当か。」と親が言うと、「本当です。」「お前が五貫おいて小便するのは、私は伊野波の親方として、親としての面目もない。そうはしてくれるな。」「貴殿方の協議の仕方が悪い。それで私は五貫おいて毎日小便する。」と言うと、「どうしたらいいのかなあ」「『絶対ここに小便してはいけない。ここに小便する者は、死刑打首の罪に科する』とすれば誰もやる人はいない。ただ五貫おけばいいというのではいけない。こんな協議の仕方もあるか。」とモーイが父親に意見を述べると、「そうだね。それはお前が言っているとおり五貫の金があれば、誰でもここにおいて小便してもいい事になっているからね。打首の罰にすれば絶対誰もやらないでしょう。」それからモーイが言ったとおり、その立札を書き替えたそうだ。
| レコード番号 | 47O371725 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C074 |
| 決定題名 | モーイ親方 立ち小便(方言) |
| 話者がつけた題名 | モーイ親方 |
| 話者名 | 山内実 |
| 話者名かな | やまうちみのる |
| 生年月日 | 19010606 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19770813 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第16班 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T05B04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P156 |
| キーワード | 首里城,龍樋の口から水,小便する者は五貫の罰金を科す,伊野波のモーイ,五貫置いて小便,伊野波の親方,小便する者は死刑打首の罪に科する,立札を書き替えた |
| 梗概(こうがい) | 首里城入口に龍樋があったよ。そして龍樋の口から水はずっと流れていたので、公儀の役人が「ここに小便する者は五貫の罰金を科す。」と(立札を立てた。)伊野波のモーイは今日も五貫もって行き、そこに置いて小便をし、また翌日も五貫持って行って小便をした。そこで、「モーイ」「ハイ」「お前は毎日龍樋の口に五貫をおいて小便しているようだが、それは本当か。」と親が言うと、「本当です。」「お前が五貫おいて小便するのは、私は伊野波の親方として、親としての面目もない。そうはしてくれるな。」「貴殿方の協議の仕方が悪い。それで私は五貫おいて毎日小便する。」と言うと、「どうしたらいいのかなあ」「『絶対ここに小便してはいけない。ここに小便する者は、死刑打首の罪に科する』とすれば誰もやる人はいない。ただ五貫おけばいいというのではいけない。こんな協議の仕方もあるか。」とモーイが父親に意見を述べると、「そうだね。それはお前が言っているとおり五貫の金があれば、誰でもここにおいて小便してもいい事になっているからね。打首の罰にすれば絶対誰もやらないでしょう。」それからモーイが言ったとおり、その立札を書き替えたそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:53 |
| 物語の時間数 | 1:53 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |