渡嘉敷ぺークー(方言)

概要

坊主御主といって王、この人は渡嘉敷ペークーと大変気の合った仲であったそうだ。そうしたら、淋しい時は渡嘉敷ペークを呼び、坊主御主という人は話をしたり、世間話で語らい、御主をなぐさめていた。そしたら(御主が申すに)「私がこの琉球の国は(治めているのだが、)私の代わりに(王の代理として)島々を巡り、これまでよく繁盛している所はますますよくなるように、又悪い人がいる所では悪を処罰して来なさい。」と申された。「よろしいです。」とペークーは言った。渡嘉敷ペークは、どこそこの家庭に悪人がいると聞くとすぐに出ていって罰したそうだ。最初、渡嘉敷ぺークは一介の侍にしか思われてなかったが、王様の手形証明を持っているもんだから、「私は王様からこの島々、村々を歩き巡ってくれと頼まれているのだ。」と言った。それでどんな事でもペークーの勝手になったそうだよ。王様から命じられ、命令されているものだから、渡嘉敷ペークーという人もすばらしい人物であったわけよ。四月に行われているアブシバレーというのは、坊主御主が四月十五日に畑を見まわりに出かけられたそうだね。その時には「百姓は今日は畑仕事に出るのをよしなさい。坊主御主が畑のみまわりをなさる日であるから畑に行くな。遊びなさい。」そういうわけで、四月十五日にはシングヮチャーをやるようになった。家に居て遊んでばかりなので、する仕事というのもなく、その日は相撲をしたり競馬をやったりするようになったのは、これからの始まりである。

再生時間:2:32

民話詳細DATA

レコード番号 47O371723
CD番号 47O37C074
決定題名 渡嘉敷ぺークー(方言)
話者がつけた題名 渡嘉敷ぺークー
話者名 山内実
話者名かな やまうちみのる
生年月日 19010606
性別
出身地 沖縄県読谷村宇座
記録日 19770813
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第16班
元テープ番号 読谷村宇座T05B02
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集6宇座の民話 P102
キーワード 坊主御主,王,渡嘉敷ペークー,王様の手形証明,四月のアブシバレー,畑を見まわり,シングヮチャー,相撲,競馬
梗概(こうがい) 坊主御主といって王、この人は渡嘉敷ペークーと大変気の合った仲であったそうだ。そうしたら、淋しい時は渡嘉敷ペークを呼び、坊主御主という人は話をしたり、世間話で語らい、御主をなぐさめていた。そしたら(御主が申すに)「私がこの琉球の国は(治めているのだが、)私の代わりに(王の代理として)島々を巡り、これまでよく繁盛している所はますますよくなるように、又悪い人がいる所では悪を処罰して来なさい。」と申された。「よろしいです。」とペークーは言った。渡嘉敷ペークは、どこそこの家庭に悪人がいると聞くとすぐに出ていって罰したそうだ。最初、渡嘉敷ぺークは一介の侍にしか思われてなかったが、王様の手形証明を持っているもんだから、「私は王様からこの島々、村々を歩き巡ってくれと頼まれているのだ。」と言った。それでどんな事でもペークーの勝手になったそうだよ。王様から命じられ、命令されているものだから、渡嘉敷ペークーという人もすばらしい人物であったわけよ。四月に行われているアブシバレーというのは、坊主御主が四月十五日に畑を見まわりに出かけられたそうだね。その時には「百姓は今日は畑仕事に出るのをよしなさい。坊主御主が畑のみまわりをなさる日であるから畑に行くな。遊びなさい。」そういうわけで、四月十五日にはシングヮチャーをやるようになった。家に居て遊んでばかりなので、する仕事というのもなく、その日は相撲をしたり競馬をやったりするようになったのは、これからの始まりである。
全体の記録時間数 2:32
物語の時間数 2:32
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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