あのね、鬼餅はね、兄さんは鬼だったって。女の子と兄妹二人、ウナイイキーいたそうだ。こうだったそうだ。「私の兄さんは、鬼になって人を喰うという話だが、ほんとうだろうか。」と、確かめに妹は行った。すると、(兄さんが)「私は、御馳走、たくさん御馳走があるので、煮て上げるので、ンドーよ、お前待っておけよ。」と言うと、「はい。」と「それじゃ私は便所に行きたいので、便所入ってこようね。」と言い、そこから出て行った。そして、浜の近くだったので浜に下りたようだ。ンドゥーは、「もうこれは、人を喰うというので、私も喰われるかもしれない。」と、便所に行くふりをして、浜に下りたわけだ。前に歩くと前に行ったということで妹を探しにくるというので、後ずさりして歩き、舟の下に隠れていた。「しまった!私はンドゥーの肉を喰うつもりだったのに、肉を喰うつもりでいたのに喰いそびれてしまったなあ。」と、鬼は言ってそこを通って行ったそうだ。その兄さんがね。それからまた、ムーチーの話だが、「何月何日はムーチーがあるのでね兄さん、私がムーチーを作っておくから、私の所にムーチーを食べに来ないか。」と言うと、来たようだ。妹の家にね。そこで、妹は落とし穴を作って、その上を何かで被って自分はタライを前にして、ムーチーを包みながら、「さあ兄さんここに座りなさい。」と、座らせた。自分は陰部をはだけてムーチーを包んだので、「さあ大変!ンダー女陰が見える。」と言って、後ずさりして行くと、その穴に、妹が掘った穴に落ちたようだ。そこで、いい機合だと、妹は石を持って行って、鬼になっている自分の兄を殺したという話を聞いたよ。
| レコード番号 | 47O371565 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C068 |
| 決定題名 | 鬼餅由来(方言) |
| 話者がつけた題名 | ウニムーチーの話 |
| 話者名 | 知花カマド |
| 話者名かな | ちばなかまど |
| 生年月日 | 18830811 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19770228 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第16班 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T02B04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 親祖父母 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P22 |
| キーワード | 鬼餅,兄は鬼,兄妹二人,ウナイイキー,人を喰う,御馳走,便所,ムーチー,落とし穴,陰部をはだけて,兄を殺した |
| 梗概(こうがい) | あのね、鬼餅はね、兄さんは鬼だったって。女の子と兄妹二人、ウナイイキーいたそうだ。こうだったそうだ。「私の兄さんは、鬼になって人を喰うという話だが、ほんとうだろうか。」と、確かめに妹は行った。すると、(兄さんが)「私は、御馳走、たくさん御馳走があるので、煮て上げるので、ンドーよ、お前待っておけよ。」と言うと、「はい。」と「それじゃ私は便所に行きたいので、便所入ってこようね。」と言い、そこから出て行った。そして、浜の近くだったので浜に下りたようだ。ンドゥーは、「もうこれは、人を喰うというので、私も喰われるかもしれない。」と、便所に行くふりをして、浜に下りたわけだ。前に歩くと前に行ったということで妹を探しにくるというので、後ずさりして歩き、舟の下に隠れていた。「しまった!私はンドゥーの肉を喰うつもりだったのに、肉を喰うつもりでいたのに喰いそびれてしまったなあ。」と、鬼は言ってそこを通って行ったそうだ。その兄さんがね。それからまた、ムーチーの話だが、「何月何日はムーチーがあるのでね兄さん、私がムーチーを作っておくから、私の所にムーチーを食べに来ないか。」と言うと、来たようだ。妹の家にね。そこで、妹は落とし穴を作って、その上を何かで被って自分はタライを前にして、ムーチーを包みながら、「さあ兄さんここに座りなさい。」と、座らせた。自分は陰部をはだけてムーチーを包んだので、「さあ大変!ンダー女陰が見える。」と言って、後ずさりして行くと、その穴に、妹が掘った穴に落ちたようだ。そこで、いい機合だと、妹は石を持って行って、鬼になっている自分の兄を殺したという話を聞いたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:37 |
| 物語の時間数 | 2:37 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |