継子のいる所に後妻となって行ったのだが、継親は自分も子供を産んだので、先妻の子がかわいいと思わなかった。昔は、嫡子だけでその財産も取っていたからなのだろうか。それで、「どうにかして、この子を殺してしまおう。」と思って、菓子の中に毒を入れて食べさせようと考えた。いつもよりも、愛想よくして、「菓子も、ほら、食べなさい、食べなさい。」と言った。この子がすぐには食べないでいたので、弟が、「兄さんが食べないのなら、どれ、私が食べよう。」と言って、取って全部食べてしまった。それで実子は死んでしまった。もう今度は、「この子を死なして、もう合点ならない。人を食うなら柱の芯までも食うということがある。」と言い、今度は人を頼んで殺させようとした。お墓参りに行っているこの継子を、下男を頼んで殺しに行かせた。すると、下男の妻が、「この愚か者めが、この継親にすかされて、手間賃を取らされ、三良を殺しに行ったという事だが。」といって、腕を上げ袖を上げしてすぐ、墓に行った。そこで、この男を叱って、叱りつけて、その子を助けた。菓子に毒薬を入れて食べさせようとしたが食べない、また殺しに行っても殺されないで助かったということだがね。この継親は、それから追い出されて、離縁されたという事だが。この三良は、「弟の事を考えると、かわいそうなことではあるが、しかし、私はまたどうなる。」と、自分の殺されなかった事に、肝を冷やした事でしょうね。
| レコード番号 | 47O371474 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C064 |
| 決定題名 | 継子話と毒菓子(方言) |
| 話者がつけた題名 | 継子話 |
| 話者名 | 具志堅タケ |
| 話者名かな | ぐしけんたけ |
| 生年月日 | 19140710 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 1981208 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T10B18 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 父 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P146 |
| キーワード | 継子,後妻,継親,先妻の子,嫡子,財産,継子を殺したい,菓子の中に毒,実子が食べた,実子は死んだ,お墓参り,下男を頼んで殺しに行かせた,下男の妻,継子を助けた |
| 梗概(こうがい) | 継子のいる所に後妻となって行ったのだが、継親は自分も子供を産んだので、先妻の子がかわいいと思わなかった。昔は、嫡子だけでその財産も取っていたからなのだろうか。それで、「どうにかして、この子を殺してしまおう。」と思って、菓子の中に毒を入れて食べさせようと考えた。いつもよりも、愛想よくして、「菓子も、ほら、食べなさい、食べなさい。」と言った。この子がすぐには食べないでいたので、弟が、「兄さんが食べないのなら、どれ、私が食べよう。」と言って、取って全部食べてしまった。それで実子は死んでしまった。もう今度は、「この子を死なして、もう合点ならない。人を食うなら柱の芯までも食うということがある。」と言い、今度は人を頼んで殺させようとした。お墓参りに行っているこの継子を、下男を頼んで殺しに行かせた。すると、下男の妻が、「この愚か者めが、この継親にすかされて、手間賃を取らされ、三良を殺しに行ったという事だが。」といって、腕を上げ袖を上げしてすぐ、墓に行った。そこで、この男を叱って、叱りつけて、その子を助けた。菓子に毒薬を入れて食べさせようとしたが食べない、また殺しに行っても殺されないで助かったということだがね。この継親は、それから追い出されて、離縁されたという事だが。この三良は、「弟の事を考えると、かわいそうなことではあるが、しかし、私はまたどうなる。」と、自分の殺されなかった事に、肝を冷やした事でしょうね。 |
| 全体の記録時間数 | 2:11 |
| 物語の時間数 | 2:11 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |