そうしたらね、昔は富の神と貧乏の神が、おられたとよ。それは、富の神が住んでいる、その住まっておられる屋根裏と、また貧乏の神の住んでいる家とは、ここは隣同志だったらしい。そうすると、この富の神の住まっておられる所は、もうそこの嫁が大へんな不精者。朝から晩まで寝たり起きたりで、掃除かたづけすら全然わからないものだったと。また、片一方の、この貧乏の神のおられる所は、もうこの嫁が非常によく働き、もう朝から晩までりっぱに家もきちんとしているものだから、その、この貧乏の神は、「私は、もう、ここに居づらいなあ。」と言った。また、富の神は、「これはもうほこりの中で、ちりやごみをいっぱいにかぶり、私はここに居づらいよ。」と言って、門に出てしまったらしいのだ。門に出ると、貧乏の神と富の神が会って、そして、富の神が「もう私は、私の家に居ることができない。あの、あまりにもそこの女は、(不精者で)寝たり起きたりばかりで、ちりやごみだらけで、私はこんな所に居ることはできない。」と言った。また、この貧乏の神は、「私も、もう、私の所に居ることができないよ。よく働くし、もう掃除がゆきとどいて、どこにも隠れられなくなってしまった。」という事であった。 そこで、「ではそういうことなら、交替しよう。」と言って入れ替わった。今度は、富の神の行った所は、もうそこの女はとてもよく働くので、儲けて金持ちになった。今度はまた、貧乏の神の入った所は、元は金持ちだったけれど、貧乏になってしまったという事。
| レコード番号 | 47O371471 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C064 |
| 決定題名 | 福の神と貧乏の神(方言) |
| 話者がつけた題名 | 福の神と貧乏の神 |
| 話者名 | 具志堅タケ |
| 話者名かな | ぐしけんたけ |
| 生年月日 | 19140710 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19811124 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T10B15 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | んかし |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P159 |
| キーワード | 富の神と貧乏の神,富の神が住んでいる屋根裏,貧乏の神が住んでいる家,隣同志,嫁が不精者,嫁が働き者,交替,金持ち,貧乏 |
| 梗概(こうがい) | そうしたらね、昔は富の神と貧乏の神が、おられたとよ。それは、富の神が住んでいる、その住まっておられる屋根裏と、また貧乏の神の住んでいる家とは、ここは隣同志だったらしい。そうすると、この富の神の住まっておられる所は、もうそこの嫁が大へんな不精者。朝から晩まで寝たり起きたりで、掃除かたづけすら全然わからないものだったと。また、片一方の、この貧乏の神のおられる所は、もうこの嫁が非常によく働き、もう朝から晩までりっぱに家もきちんとしているものだから、その、この貧乏の神は、「私は、もう、ここに居づらいなあ。」と言った。また、富の神は、「これはもうほこりの中で、ちりやごみをいっぱいにかぶり、私はここに居づらいよ。」と言って、門に出てしまったらしいのだ。門に出ると、貧乏の神と富の神が会って、そして、富の神が「もう私は、私の家に居ることができない。あの、あまりにもそこの女は、(不精者で)寝たり起きたりばかりで、ちりやごみだらけで、私はこんな所に居ることはできない。」と言った。また、この貧乏の神は、「私も、もう、私の所に居ることができないよ。よく働くし、もう掃除がゆきとどいて、どこにも隠れられなくなってしまった。」という事であった。 そこで、「ではそういうことなら、交替しよう。」と言って入れ替わった。今度は、富の神の行った所は、もうそこの女はとてもよく働くので、儲けて金持ちになった。今度はまた、貧乏の神の入った所は、元は金持ちだったけれど、貧乏になってしまったという事。 |
| 全体の記録時間数 | 1:28 |
| 物語の時間数 | 1:28 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |