恩返しはあてにするな(方言)

概要

ええこの話は、私達が若い頃に親からの教訓というよりは、家庭における人生のひとつの教えであるがね。昔、琉球と唐の国、今の中国だが、昔、沖縄は唐からいろんな学問、あるいは貿易、そういう交易があったという話。そこで、私達琉球のある貿易商が唐の国に行き、いろいろな商売、貿易関係の仕事の途中、中国の海上にて遭難にあった中国人を助けた。そして中国、中国本土まで連れて行ってあげた。それは今話した沖縄から行った貿易商人が、「命を助けてあげ、中国まで届けてあげても私への恩義は何ひとつとてない。何日か待っても私あてにお礼を持ってくる様子もない。もう、中国から琉球に帰る頃になっているが、あてにできないので帰ることにしよう。」と、怒って帰って行った。琉球に帰る途中、この貿易商の船は琉球間近でシケに遭い、船もろともに人命も失ってしまったという話である。だから人間というのは、いくら人命を助け、あるいは何か人に尽くしても、本当は相手からの恩返しを期待し、要求してはいけないという話を聞いていますがね。お互いはいつも人命ともに助け合っていくということらしい。この商人は、あまりにも欲が強くて、その欲がまたさきになった。けっきょく天命にも関係あると思うが、欲からでた災難ということで、船もろとも絶滅したという話。だから人間は人助けをしても、助けた人からの恩をいっさい要求してはいけないという話を、私達は聞いていますがね。これもお互い同志考えあったらどうかと思うわけだが。

再生時間:3:26

民話詳細DATA

レコード番号 47O371431
CD番号 47O37C063
決定題名 恩返しはあてにするな(方言)
話者がつけた題名 恩返しはあてにするな
話者名 新垣盛次
話者名かな しんがきせいじ
生年月日 19130310
性別
出身地 沖縄県読谷村儀間
記録日 19811121
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村儀間T09B10
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集5儀間の民話 P109
キーワード 琉球と唐の国,学問,貿易,交易,貿易商,中国の海上で遭難にあった中国人を助けた,貿易商の船は琉球間近でシケ,恩返しを期待し要求してはいけない
梗概(こうがい) ええこの話は、私達が若い頃に親からの教訓というよりは、家庭における人生のひとつの教えであるがね。昔、琉球と唐の国、今の中国だが、昔、沖縄は唐からいろんな学問、あるいは貿易、そういう交易があったという話。そこで、私達琉球のある貿易商が唐の国に行き、いろいろな商売、貿易関係の仕事の途中、中国の海上にて遭難にあった中国人を助けた。そして中国、中国本土まで連れて行ってあげた。それは今話した沖縄から行った貿易商人が、「命を助けてあげ、中国まで届けてあげても私への恩義は何ひとつとてない。何日か待っても私あてにお礼を持ってくる様子もない。もう、中国から琉球に帰る頃になっているが、あてにできないので帰ることにしよう。」と、怒って帰って行った。琉球に帰る途中、この貿易商の船は琉球間近でシケに遭い、船もろともに人命も失ってしまったという話である。だから人間というのは、いくら人命を助け、あるいは何か人に尽くしても、本当は相手からの恩返しを期待し、要求してはいけないという話を聞いていますがね。お互いはいつも人命ともに助け合っていくということらしい。この商人は、あまりにも欲が強くて、その欲がまたさきになった。けっきょく天命にも関係あると思うが、欲からでた災難ということで、船もろとも絶滅したという話。だから人間は人助けをしても、助けた人からの恩をいっさい要求してはいけないという話を、私達は聞いていますがね。これもお互い同志考えあったらどうかと思うわけだが。
全体の記録時間数 3:26
物語の時間数 3:26
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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