名護親方と具志頭親方(方言)

概要

始めに、「雷を買わないかあ」と、ある人が門の方で知恵比べをしようと歩いたようだね。名護の親方は外へ出ようとはなさらないが、具志頭親方は出て見たそうだ。そして、今度は、「虎の子を買わないかあ。」と言ったので、その時には、具志頭親方は外へ出られなかったが、名護親方は出られたそうだ。「雷は買うことはできないが、虎の子なら見てみよう。」と行かれたそうだ。それから、この名護親方には男の子がいた。その子を唐船に乗せて、唐旅、支那の方へ旅に行かせた。〈昔は、今でいう山原船を唐船といっていた〉「唐船が入ったようといっても、一目散に走って行くこともできない 久茂地村のしなは久茂地村の腰の曲ったおじいさん。」という歌があるように、この名護親方は天の星を見て唐で自分の子が、天国へめされたことがわかったそうだ。それほどの霊力があった。また、名護親方は、しなは村の腰の曲がったおじいさんを雇っていた。もう唐船が入って来たようとうわさがあったので、手紙を取りにと一目散に走って行こうとした。しかし、名護親方が出てこられ、「今日は、私が天の星を見たらば我子は天国へ行ったことが分った。手紙を取りに行くな、行くと恥をかいてしまうぞ。」と言った。「唐船が入ったようといっても一目散に走って行くこともできないユーイファネェー那覇 久茂地村の久茂地の腰の曲がったおじいさん。」と歌った。そうして、この具志頭親方と名護の親方とでは、名護親方がずっと秀れていたそうだよ。「うなずきになって下さい 名護親方」というのは臣下達が揃って合議をしているときに、「そうでしょうか、名護親方」と言うと、首だけで返事をした。言葉は全然おっしゃらなかったそうだ。それから、「うなずきになって下さい 名護親方」というのは、それから出たことらしいよ。そんな話をよくなさっていた、雨降りにね。

再生時間:2:45

民話詳細DATA

レコード番号 47O371408
CD番号 47O37C062
決定題名 名護親方と具志頭親方(方言)
話者がつけた題名 名護親方と具志頭親方
話者名 安仁屋ウシ
話者名かな あにやうし
生年月日 19090311
性別
出身地 沖縄県読谷村儀間
記録日 19811120
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村儀間T09A02
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集5儀間の民話 P289
キーワード 雷を買わないか,知恵比べ,名護の親方,具志頭親方,虎の子を買わないか,名護親方には男の子,唐船,唐旅,久茂地村,天の星,唐で自分の子が天国へめされた,霊力
梗概(こうがい) 始めに、「雷を買わないかあ」と、ある人が門の方で知恵比べをしようと歩いたようだね。名護の親方は外へ出ようとはなさらないが、具志頭親方は出て見たそうだ。そして、今度は、「虎の子を買わないかあ。」と言ったので、その時には、具志頭親方は外へ出られなかったが、名護親方は出られたそうだ。「雷は買うことはできないが、虎の子なら見てみよう。」と行かれたそうだ。それから、この名護親方には男の子がいた。その子を唐船に乗せて、唐旅、支那の方へ旅に行かせた。〈昔は、今でいう山原船を唐船といっていた〉「唐船が入ったようといっても、一目散に走って行くこともできない 久茂地村のしなは久茂地村の腰の曲ったおじいさん。」という歌があるように、この名護親方は天の星を見て唐で自分の子が、天国へめされたことがわかったそうだ。それほどの霊力があった。また、名護親方は、しなは村の腰の曲がったおじいさんを雇っていた。もう唐船が入って来たようとうわさがあったので、手紙を取りにと一目散に走って行こうとした。しかし、名護親方が出てこられ、「今日は、私が天の星を見たらば我子は天国へ行ったことが分った。手紙を取りに行くな、行くと恥をかいてしまうぞ。」と言った。「唐船が入ったようといっても一目散に走って行くこともできないユーイファネェー那覇 久茂地村の久茂地の腰の曲がったおじいさん。」と歌った。そうして、この具志頭親方と名護の親方とでは、名護親方がずっと秀れていたそうだよ。「うなずきになって下さい 名護親方」というのは臣下達が揃って合議をしているときに、「そうでしょうか、名護親方」と言うと、首だけで返事をした。言葉は全然おっしゃらなかったそうだ。それから、「うなずきになって下さい 名護親方」というのは、それから出たことらしいよ。そんな話をよくなさっていた、雨降りにね。
全体の記録時間数 2:45
物語の時間数 2:45
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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