ある森に二羽の姉弟の小鳥がいたそうだ。この姉弟の小鳥にはお父さんはなく、お母さんがひとりで育てていた。お母さんがひとりで働いているのを、弟の小鳥が見て気の毒に思い、姉さん小鳥に、「私たちも大きくなっているから、働きに行こう。」と言った。姉さんも喜んで働きに行くことになった。またお母さん小鳥は、日々の暮らしもやっとのことだった。これを弟の小鳥は心配して、姉さん小鳥と相談して働きに出たわけだが働きに出た後、日々の暮らしをしていたお母さん小鳥は、ついには病気になってしまった。そして、森の小鳥たちの世話になっていた。森のかしらが、「二人の姉弟の小鳥を呼びよせよ。」と言い、呼ばした。弟の小鳥が、姉に、「姉さん、お母さんが病気だというから帰ろう。」と言った。すると姉さん小鳥は、「故郷に帰るとなれば、こんな格好ではいけない、きれいな着物を着けて帰るから、お前は先に行ってなさい。」と言った。そうして、お母さんは弟の小鳥が行く間に、もう虫の息になっていたが、(弟は親の死に目に間に合った。)そうしてとうとう亡くなった。一方、姉さん小鳥は、葬式も終わった頃きれいな着物を着てやって来た。森のかしらが、姉さん小鳥に、「あなたは親不孝者だ、川端へ行け、この森へは一歩も入れない、お前は川端で暮らすとよい。」と言い、追い出した。追い出された姉さん小鳥とはターカンジュー(川蝉)だよ。また弟の小鳥は、親孝行者だと、「お前はきれいな家の倉の中で暮らしなさい。」と言われた。それが雀だよ。こんな話があったよ。
| レコード番号 | 47O371390 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C061 |
| 決定題名 | 雀孝行(方言混) |
| 話者がつけた題名 | 雀孝行 |
| 話者名 | 上地ナへ |
| 話者名かな | うえちなへ |
| 生年月日 | 19020530 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19811120 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T08A07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 動物昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P2 |
| キーワード | 森に二羽の姉弟の小鳥,お母さんが病気,姉はきれいな着物,弟小鳥は死に目に間に合った,姉さん小鳥は親不孝者,川端,弟小鳥は親孝行者 |
| 梗概(こうがい) | ある森に二羽の姉弟の小鳥がいたそうだ。この姉弟の小鳥にはお父さんはなく、お母さんがひとりで育てていた。お母さんがひとりで働いているのを、弟の小鳥が見て気の毒に思い、姉さん小鳥に、「私たちも大きくなっているから、働きに行こう。」と言った。姉さんも喜んで働きに行くことになった。またお母さん小鳥は、日々の暮らしもやっとのことだった。これを弟の小鳥は心配して、姉さん小鳥と相談して働きに出たわけだが働きに出た後、日々の暮らしをしていたお母さん小鳥は、ついには病気になってしまった。そして、森の小鳥たちの世話になっていた。森のかしらが、「二人の姉弟の小鳥を呼びよせよ。」と言い、呼ばした。弟の小鳥が、姉に、「姉さん、お母さんが病気だというから帰ろう。」と言った。すると姉さん小鳥は、「故郷に帰るとなれば、こんな格好ではいけない、きれいな着物を着けて帰るから、お前は先に行ってなさい。」と言った。そうして、お母さんは弟の小鳥が行く間に、もう虫の息になっていたが、(弟は親の死に目に間に合った。)そうしてとうとう亡くなった。一方、姉さん小鳥は、葬式も終わった頃きれいな着物を着てやって来た。森のかしらが、姉さん小鳥に、「あなたは親不孝者だ、川端へ行け、この森へは一歩も入れない、お前は川端で暮らすとよい。」と言い、追い出した。追い出された姉さん小鳥とはターカンジュー(川蝉)だよ。また弟の小鳥は、親孝行者だと、「お前はきれいな家の倉の中で暮らしなさい。」と言われた。それが雀だよ。こんな話があったよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:57 |
| 物語の時間数 | 2:57 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |