あるところに、コーバンという名の人がいた。そして、ハナシリコーバンといわれ、「何でも匂いでもって嗅ぎわけ、何だと当てることができる。」と言いふらしていたようだ。そのようにして、「私は、何でもこの鼻で匂いでもって全て分る。」と威張っていたそうだ。そんな時、そのことが王様の耳に入り、「ここに出て来るように。」と言われ、ついには、王様の前へ出ることになってしまった。(王様は)本当に鼻で嗅ぎ分け、何でも分るのだろうかと、試すためだったようだが。もうそんなことになってしまったので、コーバンは、大そう戸惑い、「これは一大事なことだ。」と心配し、友達へ、「私は大変なことになった、王様の前に呼ばれてしまった、御用されてしまった。」と相談した。友達は、「きみは大変なことになってしまったなあ。」と言い、「そうだいい考えがある。」と言ったいなや、相手(コーバン)の鼻を打ち、また針か何かでポコポコ刺し傷つけた。友達は、「もうこのように転んで鼻を打ってしまい、その後、すっかり何も分らなくなってしまった、と王様へ返答するんだよ。」と教えた。コーバンは、「そう言ってみるよ。」と、そのように返答したそうだよ。
| レコード番号 | 47O371386 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C061 |
| 決定題名 | ハナシリコーバン(方言) |
| 話者がつけた題名 | ハナシリコーバン |
| 話者名 | 具志堅タケ |
| 話者名かな | ぐしけんたけ |
| 生年月日 | 19140710 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19800212 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T08A03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | あるところにね |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P171 |
| キーワード | ハナシリコーバン,匂いで嗅ぎわけ,王様,鼻を打ち針でポコポコ刺し傷つけた |
| 梗概(こうがい) | あるところに、コーバンという名の人がいた。そして、ハナシリコーバンといわれ、「何でも匂いでもって嗅ぎわけ、何だと当てることができる。」と言いふらしていたようだ。そのようにして、「私は、何でもこの鼻で匂いでもって全て分る。」と威張っていたそうだ。そんな時、そのことが王様の耳に入り、「ここに出て来るように。」と言われ、ついには、王様の前へ出ることになってしまった。(王様は)本当に鼻で嗅ぎ分け、何でも分るのだろうかと、試すためだったようだが。もうそんなことになってしまったので、コーバンは、大そう戸惑い、「これは一大事なことだ。」と心配し、友達へ、「私は大変なことになった、王様の前に呼ばれてしまった、御用されてしまった。」と相談した。友達は、「きみは大変なことになってしまったなあ。」と言い、「そうだいい考えがある。」と言ったいなや、相手(コーバン)の鼻を打ち、また針か何かでポコポコ刺し傷つけた。友達は、「もうこのように転んで鼻を打ってしまい、その後、すっかり何も分らなくなってしまった、と王様へ返答するんだよ。」と教えた。コーバンは、「そう言ってみるよ。」と、そのように返答したそうだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:11 |
| 物語の時間数 | 1:11 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |