昔、銘苅子という人が畑廻りをして暮らしていた。その日も畑廻りをして歩いていたら、そこに美しい女が飛衣をそばにおいたまま、夢中になって、川で水浴びをしていたんだね。水浴びをしているのを(見ていた銘苅子)は、昨夜の夢が本当になった(と思った。)昨夜、夢を見たんだね。神様から「こんな風にして美しい女がそこで水浴びをするから、お前はその女の脱いだ飛衣を取り上げて、見つからない様に隠しておくのだよ。そして子供が三人生まれない内は、その飛衣を(女に)渡してはならぬ。」というお告げがあったんだね。そうして、銘苅子は(神様の)言う通り、畑を廻って見ると、そこで浴びている(女を見つけた)「なるほど、言われた通り、(飛衣)があるな。」と言って、その飛衣をすぐに取り上げて自分の家の倉の下に隠してしまった。それから、子供達が成長しても、母親に飛衣を全く見せなかったので、その母親は毎日、自分の故郷を恋しがって、外に出て、(天を)眺めては泣いていたんだね。そうしたら、子供達は大きくなって、三人も生んだのだからもう(天に)帰ることはないだろうと思った。〈いやそうじゃなくて二人も出来たのだから、もう帰らないだろうと思って〉飛衣を子供が(倉の下から)出して来て、母親に見せたそうだ。「私はお母さんの飛衣を知っているよ ヤチマタムチマタの倉の下 稲束粟束を取り除いてそこの下に飛衣はあるのだよ。」と、母親に告げたら、母親はすぐに飛衣を取って着ると、子供たちを置いたまま、天に行ってしまったそうだ。そして子供たちを置いたまま、自分一人で飛び立ったそうだ。長男は按司になり、二男は技師、三男は百姓になりなさいと言った。
| レコード番号 | 47O371371 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C060 |
| 決定題名 | 天人女房(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 銘苅子 |
| 話者名 | 新垣小松 |
| 話者名かな | あらかきこまつ |
| 生年月日 | 19120205 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770508 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第15班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T07A10 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | むかし |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 銘苅子,畑廻り,美女,飛衣,水浴び,神様,子供が三人,倉の下に隠した,天に行った,羽衣,長男は按司,二男は技師,三男は百姓 |
| 梗概(こうがい) | 昔、銘苅子という人が畑廻りをして暮らしていた。その日も畑廻りをして歩いていたら、そこに美しい女が飛衣をそばにおいたまま、夢中になって、川で水浴びをしていたんだね。水浴びをしているのを(見ていた銘苅子)は、昨夜の夢が本当になった(と思った。)昨夜、夢を見たんだね。神様から「こんな風にして美しい女がそこで水浴びをするから、お前はその女の脱いだ飛衣を取り上げて、見つからない様に隠しておくのだよ。そして子供が三人生まれない内は、その飛衣を(女に)渡してはならぬ。」というお告げがあったんだね。そうして、銘苅子は(神様の)言う通り、畑を廻って見ると、そこで浴びている(女を見つけた)「なるほど、言われた通り、(飛衣)があるな。」と言って、その飛衣をすぐに取り上げて自分の家の倉の下に隠してしまった。それから、子供達が成長しても、母親に飛衣を全く見せなかったので、その母親は毎日、自分の故郷を恋しがって、外に出て、(天を)眺めては泣いていたんだね。そうしたら、子供達は大きくなって、三人も生んだのだからもう(天に)帰ることはないだろうと思った。〈いやそうじゃなくて二人も出来たのだから、もう帰らないだろうと思って〉飛衣を子供が(倉の下から)出して来て、母親に見せたそうだ。「私はお母さんの飛衣を知っているよ ヤチマタムチマタの倉の下 稲束粟束を取り除いてそこの下に飛衣はあるのだよ。」と、母親に告げたら、母親はすぐに飛衣を取って着ると、子供たちを置いたまま、天に行ってしまったそうだ。そして子供たちを置いたまま、自分一人で飛び立ったそうだ。長男は按司になり、二男は技師、三男は百姓になりなさいと言った。 |
| 全体の記録時間数 | 5:18 |
| 物語の時間数 | 5:18 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |