金持ちで、お金はいくらでもあったが、子供ができない(夫婦がいた。)また、ある貧乏人は、子供はたくさん生まれるが、お金がなく貧しく暮らしていた。その金持ちが貧乏人に、「子供がひとりできる間、あなたの妻を貸してくれ、お金はいくらでも出すから。」と、嫁を交換しようといった。お金で買ったつもりで、子供がひとりできる間と約束して、貸りて行ったそうだ。しばらくして金持ちの家に、男の子が生まれたようだね。一年後に子供が生まれ、ずっと夫婦として暮らしていたそうだ。それから、妻を貸した貧乏人は、金持ちの家へ行き「子供がひとりできる間と(約束しであったので)妻を返してくれ。」と頼んだら、「もう返したくない。できない。」と断わられた。またその嫁も、「ここはお金持ちだし、一生楽に暮らせるから、ここにいるほうがまし。ずっとここにいる、行かない、いやだ。」と言いはった。ついには裁判にかけることになった。貧乏人からすれば、金持ちに子どもがひとりできる間と貸したつもりなんだが、昔は証文もなにもない、口約束だけである。「子供を一人生むまで妻にするといったではないか。」と言い合いになり裁判にかけたのだった。裁判官は、その女を金持ちに貸した女を呼んで、棺箱の中に入れておいた。裁判長は、両方に同じ手紙を出して、「女はもう死んでしまったから迎えに来い、死体を取りに来い。」ということだった。ところが金持ちのところは、子を生んだところだよ、「子をひとり生んでくれたからもういい、もう彼女はみなくてもいい。」と言った。また貧乏人のところ、子供がたくさんいるところは、「もう死んでしまっても、こっちがひきとる。やっぱり取る。」と言って、さっそく行ったようだね。最後に裁判長は、「彼女は死んでない。これは確かにあなたの妻だ。連れて行きなさい。」と貧乏人にいった。貧乏人は、妻が死んでいなかったのでびっくりした。裁判長の裁判が下り、その女は元のところに帰ったそうだよ。
| レコード番号 | 47O371354 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C060 |
| 決定題名 | 嫁交換(方言混) |
| 話者がつけた題名 | 嫁交換 |
| 話者名 | 宮城正栄 |
| 話者名かな | みやぎせいえい |
| 生年月日 | 19001025 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770814 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第16班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T06B08 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 父 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P163 |
| キーワード | 金持ち,子供ができない,貧乏人は子だくさん,妻を貸してくれ,嫁を交換,一年後に子供,裁判,女を棺箱に入れた,両方に同じ手紙,貧乏人が引き取った |
| 梗概(こうがい) | 金持ちで、お金はいくらでもあったが、子供ができない(夫婦がいた。)また、ある貧乏人は、子供はたくさん生まれるが、お金がなく貧しく暮らしていた。その金持ちが貧乏人に、「子供がひとりできる間、あなたの妻を貸してくれ、お金はいくらでも出すから。」と、嫁を交換しようといった。お金で買ったつもりで、子供がひとりできる間と約束して、貸りて行ったそうだ。しばらくして金持ちの家に、男の子が生まれたようだね。一年後に子供が生まれ、ずっと夫婦として暮らしていたそうだ。それから、妻を貸した貧乏人は、金持ちの家へ行き「子供がひとりできる間と(約束しであったので)妻を返してくれ。」と頼んだら、「もう返したくない。できない。」と断わられた。またその嫁も、「ここはお金持ちだし、一生楽に暮らせるから、ここにいるほうがまし。ずっとここにいる、行かない、いやだ。」と言いはった。ついには裁判にかけることになった。貧乏人からすれば、金持ちに子どもがひとりできる間と貸したつもりなんだが、昔は証文もなにもない、口約束だけである。「子供を一人生むまで妻にするといったではないか。」と言い合いになり裁判にかけたのだった。裁判官は、その女を金持ちに貸した女を呼んで、棺箱の中に入れておいた。裁判長は、両方に同じ手紙を出して、「女はもう死んでしまったから迎えに来い、死体を取りに来い。」ということだった。ところが金持ちのところは、子を生んだところだよ、「子をひとり生んでくれたからもういい、もう彼女はみなくてもいい。」と言った。また貧乏人のところ、子供がたくさんいるところは、「もう死んでしまっても、こっちがひきとる。やっぱり取る。」と言って、さっそく行ったようだね。最後に裁判長は、「彼女は死んでない。これは確かにあなたの妻だ。連れて行きなさい。」と貧乏人にいった。貧乏人は、妻が死んでいなかったのでびっくりした。裁判長の裁判が下り、その女は元のところに帰ったそうだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:28 |
| 物語の時間数 | 2:28 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |