古道具の化けるという話、それは沖縄の名所のひとつになっている浦添ユードゥリ、そこにまつわる話である。ユードゥリヘはまだ行ったことはなく、話だけを聞いているのだが、そこは沖縄で、よくマジムンが集まる所である。浦添ユードゥリはね。ある武士がいて、その人は意地が強かったのでしょうね。それで、「マジムンがいるというが、今日は退治してこよう。」と考えていた。この頑強者は、「今日はこれらとケンカして退治しなければならない。」と、(浦添ユードゥリヘ)行ったようだ。そして、行く時には、杖ひとつと、金鎚ひとつ、それにハガマ(羽釜)をかぶって行ったんだね。夜になったので幽霊たちが集まって話をしているらしい。そこへ行って、「今日はお前たちと一緒に遊ぼう。その後家へ帰る際には、お前たち全員を相手に私ひとりとケンカをしようではないか。」と言った。すると、(幽霊が)「お前はシジャのにおいがする。シジャのにおいがするので、後生の人ではないな。」と言った。〈シジャというのは人間のことである。〉「私は後生の人だよ、後生に来てまもないのでそうなんだよ。私の頭をさわってごらん。」と言ったので、ハガマをさわるとカサカサしていたので、「そうだね。」と言った。杖をさわらせると、「ほんとだ、お前は骸骨になっているね。」と納得したようだ。思いきり遊んだ後、「では相談したように、今日はお前たちと充分遊んだので、お前たち全員と私とケンカしようね。」とやったようだ。ケンカをするつもりで金鎚は準備してあった。幽霊はみんなでよってたかってきたが、この人は金鎚は持っているし、ひとりびとりトントン打ったようだ。すると、痛いよう痛いようと皆逃げて行った。(幽霊たちは)古道具が化けたものであった。その人は金鎚を持っているものだがら、その人ひとりに者やられてしまった。また、幽霊たちがげんこつをしても、ハガマをかぶっているので痛くないようだ。その人に向かってくる幽霊たちを金鎚でドンドン打っていったので、「痛いよう、痛いよう。」と、皆逃げて行ったようだ。皆が逃げていくのを後追いしていった。幽霊たちが逃げて行く道に印をつけておいて、翌日そこへ行ってみると、たたきつけられた古いしゃもじや、古道具がそこにあった。そういうことで古道具は化けると言われている。
| レコード番号 | 47O371265 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C055 |
| 決定題名 | 化け物寺(方言) |
| 話者がつけた題名 | 古道具が化ける理由 |
| 話者名 | 宮城正栄 |
| 話者名かな | みやぎしょうえい |
| 生年月日 | 19070510 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770224 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第13班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T03A12 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P37 |
| キーワード | 古道具が化ける,浦添ユードゥリ,くマジムン,武士,意地が強い,頑強者,杖と金鎚にハガマ,幽霊,シジャの匂い,後生の人ではない |
| 梗概(こうがい) | 古道具の化けるという話、それは沖縄の名所のひとつになっている浦添ユードゥリ、そこにまつわる話である。ユードゥリヘはまだ行ったことはなく、話だけを聞いているのだが、そこは沖縄で、よくマジムンが集まる所である。浦添ユードゥリはね。ある武士がいて、その人は意地が強かったのでしょうね。それで、「マジムンがいるというが、今日は退治してこよう。」と考えていた。この頑強者は、「今日はこれらとケンカして退治しなければならない。」と、(浦添ユードゥリヘ)行ったようだ。そして、行く時には、杖ひとつと、金鎚ひとつ、それにハガマ(羽釜)をかぶって行ったんだね。夜になったので幽霊たちが集まって話をしているらしい。そこへ行って、「今日はお前たちと一緒に遊ぼう。その後家へ帰る際には、お前たち全員を相手に私ひとりとケンカをしようではないか。」と言った。すると、(幽霊が)「お前はシジャのにおいがする。シジャのにおいがするので、後生の人ではないな。」と言った。〈シジャというのは人間のことである。〉「私は後生の人だよ、後生に来てまもないのでそうなんだよ。私の頭をさわってごらん。」と言ったので、ハガマをさわるとカサカサしていたので、「そうだね。」と言った。杖をさわらせると、「ほんとだ、お前は骸骨になっているね。」と納得したようだ。思いきり遊んだ後、「では相談したように、今日はお前たちと充分遊んだので、お前たち全員と私とケンカしようね。」とやったようだ。ケンカをするつもりで金鎚は準備してあった。幽霊はみんなでよってたかってきたが、この人は金鎚は持っているし、ひとりびとりトントン打ったようだ。すると、痛いよう痛いようと皆逃げて行った。(幽霊たちは)古道具が化けたものであった。その人は金鎚を持っているものだがら、その人ひとりに者やられてしまった。また、幽霊たちがげんこつをしても、ハガマをかぶっているので痛くないようだ。その人に向かってくる幽霊たちを金鎚でドンドン打っていったので、「痛いよう、痛いよう。」と、皆逃げて行ったようだ。皆が逃げていくのを後追いしていった。幽霊たちが逃げて行く道に印をつけておいて、翌日そこへ行ってみると、たたきつけられた古いしゃもじや、古道具がそこにあった。そういうことで古道具は化けると言われている。 |
| 全体の記録時間数 | 2:42 |
| 物語の時間数 | 2:42 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |