城間仲 盗人(方言)

概要

城間仲の富は減らない、という昔言葉がある。それはどうしてかというと、そこの主人が非常にまじめな人で、人々を良く理解する方だったそうだ。そして、城間仲の家庭に、大晦日の晩に盗人が入りその盗人は昼のうちに来て天井に隠れていたようだ。そこの主人は、盗人が天井に上がるのを見ていた。しかし、そこに盗人が入っていることを、家族には話さないでいた。そして、大晦日だから、時間になると、「みんな集まって来い。」と言い、家族みんなが集まり食卓につき、夕飯の準備をしていたようだ。そして、大晦日の御飯は、家族の分お碗に入れて準備してあった。すると、「一つ不足だから、もう一つ入れてきなさい。」と主人が言い付けた。そして、その嫁さんは、「なんで、我家の家族はこれだけですよ、みんなの分、入れてありますよ。」と言った。主人は、「私の言うのを聞きなさい、もう一つ不足だから入れてきなさい。」と強く言った。 そして、準備をしておくと、「みんな揃ったか。」と言い、「天井にも一人いるので、降りておいで。」と言い、天井に隠れていた盗人も呼び降ろされた。「さあ、今晩はここで大晦日をすごしなさい。」と言い、自分も一緒に食事をした。そうして、どんなふうにしてここに来たのかと、尋ねたようだね。すると、「実は、私は貧乏で困ってしまい、大晦日をすることもできない。子ども達に、お正月ができないので、貴方からこっそり何か分けてもらおうとやって来ました。」〈盗人は、泥棒に来たとは言わないで、分けてもらいに来ました〉と言った。「そうなら、きょうは私が何もかも、お金も米も持たしてあげるから、それを持って行って子ども達に良い年を迎えさせなさい。」と言い、その泥棒にお金や米などを持たして帰した。その盗人の言葉で、「城間仲の富は誠の富、海の潮水が減っても城間仲の富は減らない。」という、その人の念願もあったという。その伝えが残っているんだよ。

再生時間:2:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O371233
CD番号 47O37C054
決定題名 城間仲 盗人(方言)
話者がつけた題名 城間仲
話者名 仲宗根徳真
話者名かな なかそねとくしん
生年月日 19051225
性別
出身地 沖縄県読谷村儀間
記録日 19770224
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第7班
元テープ番号 読谷村儀間T02A16
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集5儀間の民話 P111
キーワード 城間仲の富は減らない、という昔言葉がある。それはどうしてかというと、そこの主人が非常にまじめな人で、人々を良く理解する方だったそうだ。そして、城間仲の家庭に、大晦日の晩に盗人が入りその盗人は昼のうちに来て天井に隠れていたようだ。そこの主人は、盗人が天井に上がるのを見ていた。しかし、そこに盗人が入っていることを、家族には話さないでいた。そして、大晦日だから、時間になると、「みんな集まって来い。」と言い、家族みんなが集まり食卓につき、夕飯の準備をしていたようだ。そして、大晦日の御飯は、家族の分お碗に入れて準備してあった。すると、「一つ不足だから、もう一つ入れてきなさい。」と主人が言い付けた。そして、その嫁さんは、「なんで、我家の家族はこれだけですよ、みんなの分、入れてありますよ。」と言った。主人は、「私の言うのを聞きなさい、もう一つ不足だから入れてきなさい。」と強く言った。,そして、準備をしておくと、「みんな揃ったか。」と言い、「天井にも一人いるので、降りておいで。」と言い、天井に隠れていた盗人も呼び降ろされた。「さあ、今晩はここで大晦日をすごしなさい。」と言い、自分も一緒に食事をした。そうして、どんなふうにしてここに来たのかと、尋ねたようだね。すると、「実は、私は貧乏で困ってしまい、大晦日をすることもできない。子ども達に、お正月ができないので、貴方からこっそり何か分けてもらおうとやって来ました。」〈盗人は、泥棒に来たとは言わないで、分けてもらいに来ました〉と言った。「そうなら、きょうは私が何もかも、お金も米も持たしてあげるから、それを持って行って子ども達に良い年を迎えさせなさい。」と言い、その泥棒にお金や米などを持たして帰した。その盗人の言葉で、「城間仲の富は誠の富、海の潮水が減っても城間仲の富は減らない。」という、その人の念願もあったという。その伝えが残っているんだよ。
梗概(こうがい) 城間仲の富は減らない、という昔言葉がある。それはどうしてかというと、そこの主人が非常にまじめな人で、人々を良く理解する方だったそうだ。そして、城間仲の家庭に、大晦日の晩に盗人が入りその盗人は昼のうちに来て天井に隠れていたようだ。そこの主人は、盗人が天井に上がるのを見ていた。しかし、そこに盗人が入っていることを、家族には話さないでいた。そして、大晦日だから、時間になると、「みんな集まって来い。」と言い、家族みんなが集まり食卓につき、夕飯の準備をしていたようだ。そして、大晦日の御飯は、家族の分お碗に入れて準備してあった。すると、「一つ不足だから、もう一つ入れてきなさい。」と主人が言い付けた。そして、その嫁さんは、「なんで、我家の家族はこれだけですよ、みんなの分、入れてありますよ。」と言った。主人は、「私の言うのを聞きなさい、もう一つ不足だから入れてきなさい。」と強く言った。 そして、準備をしておくと、「みんな揃ったか。」と言い、「天井にも一人いるので、降りておいで。」と言い、天井に隠れていた盗人も呼び降ろされた。「さあ、今晩はここで大晦日をすごしなさい。」と言い、自分も一緒に食事をした。そうして、どんなふうにしてここに来たのかと、尋ねたようだね。すると、「実は、私は貧乏で困ってしまい、大晦日をすることもできない。子ども達に、お正月ができないので、貴方からこっそり何か分けてもらおうとやって来ました。」〈盗人は、泥棒に来たとは言わないで、分けてもらいに来ました〉と言った。「そうなら、きょうは私が何もかも、お金も米も持たしてあげるから、それを持って行って子ども達に良い年を迎えさせなさい。」と言い、その泥棒にお金や米などを持たして帰した。その盗人の言葉で、「城間仲の富は誠の富、海の潮水が減っても城間仲の富は減らない。」という、その人の念願もあったという。その伝えが残っているんだよ。
全体の記録時間数 2:13
物語の時間数 2:13
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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