兄弟三名とも、それぞれ、子どもがいた。その兄弟の親父さんは、神様のような方だったそうだ。その親父さんが病気になり、「この私の病は、子どもの飲む乳を飲まなければ病気が治らない。」といった。それで乳といったら子供に飲ます乳しかない。最初は、親父が、「子どもを殺して俺にその子の飲む乳を飲ましてくれ。」と長男に言ったようだね。すると長男は、「子どもを殺してまで、親を生かすことはできない。」と長男は反発した。また、今度は次男にも子どもがいたんだね。「その子を殺して私にお乳を飲ませてくれ。」と話したが、この次男も「子供を殺してまでも乳を飲ますわけにいかない。」と断わった。最後に一番下の三男が、「子どもは、また出来る。子どもは産めばよい。親は、今からは拝まれないから、私の子どもは埋めて、親父にお乳を上げることにする。」といった。親父は、「それならその子どもを、どこそこあたりの松の下に埋めなさい。」と言った。 その松の下には子ども達の心試(こころだめ)しとして、宝物を埋めてあるわけだよ。 今日、行って埋めることになった。そして、その子を連れて行き、そこに埋めようと、一鍬落とすと一尺、二鍬落とすと二尺、三尺掘ってみた。なんと、黄金が出てきたようだね。黄金が出てきたことをその親に理由を聞きに行ったようだ。「こうこうで黄金が出てきたが」と話したら、「そうこれは、お前たちの心を試そうとしたんだ。私も自分の子孫は、愛している、そんなにまでして生きたいとは思わない。お前たちの心を試そうとしたわけだから‥‥。この黄金は、みんなお前のものだよ。」と親父は言われ、三男が貰い受け栄えていったそうだ。
| レコード番号 | 47O371232 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C054 |
| 決定題名 | 子供の肝(方言混) |
| 話者がつけた題名 | 仲順流り |
| 話者名 | 仲宗根伊八 |
| 話者名かな | なかそねいはち |
| 生年月日 | 19090906 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770224 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第7班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T02A16 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P154 |
| キーワード | 兄弟三名,子ども,兄弟の親父,神様,病気,子どもの飲む乳,長男,次男,三男,松の下,子ども達の心試し,宝物,黄金 |
| 梗概(こうがい) | 兄弟三名とも、それぞれ、子どもがいた。その兄弟の親父さんは、神様のような方だったそうだ。その親父さんが病気になり、「この私の病は、子どもの飲む乳を飲まなければ病気が治らない。」といった。それで乳といったら子供に飲ます乳しかない。最初は、親父が、「子どもを殺して俺にその子の飲む乳を飲ましてくれ。」と長男に言ったようだね。すると長男は、「子どもを殺してまで、親を生かすことはできない。」と長男は反発した。また、今度は次男にも子どもがいたんだね。「その子を殺して私にお乳を飲ませてくれ。」と話したが、この次男も「子供を殺してまでも乳を飲ますわけにいかない。」と断わった。最後に一番下の三男が、「子どもは、また出来る。子どもは産めばよい。親は、今からは拝まれないから、私の子どもは埋めて、親父にお乳を上げることにする。」といった。親父は、「それならその子どもを、どこそこあたりの松の下に埋めなさい。」と言った。 その松の下には子ども達の心試(こころだめ)しとして、宝物を埋めてあるわけだよ。 今日、行って埋めることになった。そして、その子を連れて行き、そこに埋めようと、一鍬落とすと一尺、二鍬落とすと二尺、三尺掘ってみた。なんと、黄金が出てきたようだね。黄金が出てきたことをその親に理由を聞きに行ったようだ。「こうこうで黄金が出てきたが」と話したら、「そうこれは、お前たちの心を試そうとしたんだ。私も自分の子孫は、愛している、そんなにまでして生きたいとは思わない。お前たちの心を試そうとしたわけだから‥‥。この黄金は、みんなお前のものだよ。」と親父は言われ、三男が貰い受け栄えていったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:19 |
| 物語の時間数 | 3:19 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |