炭の話というのは、今言うならばこういうことであるよ。この人は神様だったんでしょうね。炭を持った人は神様であったのだが、その人が金持ちの家に行って、「今日は大晦日なので泊めてくれ。」と言った。すると、「今日は大晦日なのでできない。他所で泊まりなさい。」と帰された。また、その人は遠くに行き、畑小屋のようなきたならしい家に行った。そこには、年とった(おじいさんと)、おばあさんがいたそうだ。「ここに泊めてくれないかね。旅の者ですが、荷物も持っているし、重くてね。」と言った。(その夫婦は)「こんなに小さな家でもいいならどうぞ。」といって快く泊めてあげた。そして、その家の台所だったのか、どこだったのか、はっきりわからないが、そこに炭がたくさん積まれていた。泊まった翌日、そこを見たら、それは炭ではなく、ミーヌチャー銭、俵銭になっていたという話である。そこで、何でも心に愛情を持つということは大事である。人間というのは、損得も何もみないで愛情が大事だと、私はこの話を聞いて思うのである。だから、貧乏の人達は徳がついているでしょう。ある金持ちのところは後になって、うらやましく思ってももう取り返すことはできないでしょう。こんな話なんだよ。
| レコード番号 | 47O371204 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C053 |
| 決定題名 | 大年の客(方言) |
| 話者がつけた題名 | 炭の話 |
| 話者名 | 山城ウシ |
| 話者名かな | やましろうし |
| 生年月日 | 19020202 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770508 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第7班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T01B19 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 子供のころ、子守りをしながらよく昔話を聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P157 |
| キーワード | 炭の話,神様,金持ちの家,大晦日,泊めてくれ,畑小屋,なきたならしい家,老夫婦,旅の者,台所,沢山の炭,ミーヌチャー銭,俵銭 |
| 梗概(こうがい) | 炭の話というのは、今言うならばこういうことであるよ。この人は神様だったんでしょうね。炭を持った人は神様であったのだが、その人が金持ちの家に行って、「今日は大晦日なので泊めてくれ。」と言った。すると、「今日は大晦日なのでできない。他所で泊まりなさい。」と帰された。また、その人は遠くに行き、畑小屋のようなきたならしい家に行った。そこには、年とった(おじいさんと)、おばあさんがいたそうだ。「ここに泊めてくれないかね。旅の者ですが、荷物も持っているし、重くてね。」と言った。(その夫婦は)「こんなに小さな家でもいいならどうぞ。」といって快く泊めてあげた。そして、その家の台所だったのか、どこだったのか、はっきりわからないが、そこに炭がたくさん積まれていた。泊まった翌日、そこを見たら、それは炭ではなく、ミーヌチャー銭、俵銭になっていたという話である。そこで、何でも心に愛情を持つということは大事である。人間というのは、損得も何もみないで愛情が大事だと、私はこの話を聞いて思うのである。だから、貧乏の人達は徳がついているでしょう。ある金持ちのところは後になって、うらやましく思ってももう取り返すことはできないでしょう。こんな話なんだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:23 |
| 物語の時間数 | 1:23 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |