女はね、昔はおしっこをした後、つばを三回吐きかけるでしょう。昔はそうしたらしいよ。それはどういう理由からかと言うと、昔、池城親方という人が遊女と遊んで辻からの帰り道だった。崇元寺に着いた時、「不思議なことだ。」と立ち止まって見ていると、赤マターが一生懸命(何かする様子である。)たいそう美しい女がそこでおしっこをして、そのまま行ってしまったので、そこへ赤マターが字を書いていたそうだ。赤マター字というのは、とても恐いんだって、(赤マターが)字を書いたら、どんな女も騙すことが出来るんだって。 それで、その字を一生懸命書いていたそうだ。「いやはや、これは一大事だ。」と言って、その人は、(字を)踏んで消してしまったようだ。そうしたら何事も起こらずに済んだらしい。それから、またある時、女が山に行ったそうだが、山でまた赤マターが一生懸命、しっ尾を上にして、こんな風に字を書いていたそうだ。「なんと不思議なことか、あれは赤マターのはずだが、どうしてまた、あの様にしっ尾をふりふりしているのだろうか。」と(思って見ていると)女が小便をした跡に赤マター字を書いていたのだ。その字を書きながら、その女の所へ、こんな風に書いて行ったら、その女はたちまち(赤マターの元へ)なびいて行ったそうだ。「ああ、こりゃ大変だ。」と言って、その方は、そのままどうする事も出来なかったそうだ。
| レコード番号 | 47O371193 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C052 |
| 決定題名 | 字を書くアカマタ(方言) |
| 話者がつけた題名 | 字を書くアカマタ |
| 話者名 | 新垣小松 |
| 話者名かな | あらかきこまつ |
| 生年月日 | 19120205 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770224 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第7班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T01B09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P52 |
| キーワード | 女,おしっこ,つばを三回,池城親方,遊女,辻,崇元寺,赤マター,美女がおしっこ,赤マターが字,女も騙す,女が山,女が小便した跡に赤マター字 |
| 梗概(こうがい) | 女はね、昔はおしっこをした後、つばを三回吐きかけるでしょう。昔はそうしたらしいよ。それはどういう理由からかと言うと、昔、池城親方という人が遊女と遊んで辻からの帰り道だった。崇元寺に着いた時、「不思議なことだ。」と立ち止まって見ていると、赤マターが一生懸命(何かする様子である。)たいそう美しい女がそこでおしっこをして、そのまま行ってしまったので、そこへ赤マターが字を書いていたそうだ。赤マター字というのは、とても恐いんだって、(赤マターが)字を書いたら、どんな女も騙すことが出来るんだって。 それで、その字を一生懸命書いていたそうだ。「いやはや、これは一大事だ。」と言って、その人は、(字を)踏んで消してしまったようだ。そうしたら何事も起こらずに済んだらしい。それから、またある時、女が山に行ったそうだが、山でまた赤マターが一生懸命、しっ尾を上にして、こんな風に字を書いていたそうだ。「なんと不思議なことか、あれは赤マターのはずだが、どうしてまた、あの様にしっ尾をふりふりしているのだろうか。」と(思って見ていると)女が小便をした跡に赤マター字を書いていたのだ。その字を書きながら、その女の所へ、こんな風に書いて行ったら、その女はたちまち(赤マターの元へ)なびいて行ったそうだ。「ああ、こりゃ大変だ。」と言って、その方は、そのままどうする事も出来なかったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:20 |
| 物語の時間数 | 1:20 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |