子育て幽霊(共通語)

概要

これは那覇だと思いますよ。この妊娠した人が死んだそうです。そしたら、あのお墓に入れてね。そしたら今度、この人赤ちゃん生まれて、生きていたわけですね。その墓の近くの店にいつもお菓子買いに来よったそうです。人になってですね。幽霊でしょうね。そうして、自分の子供は育てていたらしいですね。いつでもスーコー(焼香)不足ということで、カビあんじさせてね。(打ち紙を焼かせていた。)それでお菓子を買って子供に与えたらしいんですけど。この店の人が、「大変珍しい、この人から取ったお金はみんな紙になってしまう。」ということで、ある時、もうその洗面器に水入れとってね、この人が来たらそのお金を取ると同時にその洗面器に入れたそうです。そしたら打ち紙になってしまってね。そしてつかまえてね、「どういうことでこんなことするか。」と言ったそうです。「実はこうこうで、私はここのそこの墓のね、入っている者だけど、妊娠して死んだから赤ちゃんが生まれて、これを育てるためにこういうことになっています。」と言ったそうです。「だから、私の家はどこそこだから行ってくれないか。」ということになったそうです。そしたら今度はね、その家に行ってそのお墓を開けさせたらね、棺箱の外をね、子供が這い回っていたそうです。お家の人がこの人を連れて来てね。テーラシカマグチというから、だから平良といったんでしょうね。そして、育ててそれからこのナーチャミーも始まったそうですけどね。そして、このテーラシカマグチという人は大変偉い人になってね、大きくなってから。そしたら今度はあの大変な高官になったんでしょうね。そうだけどこの人は後生(ぐそー)も、それも半分現世(いちみ)も半分できるようになっていたそうです。そして、午前はこの社会の人ね、午後からはあの世の人になっていたそうですよ。もう眠って。そうしてね、今度は、この人が、この人に「後生を見せて下さい。」と言ってね、七人兄弟が申し込んだそうですよ。そしたら、七人兄弟が申し込んだら、今度は長男の方に、「あなたならね、君なら私が連れて行ってもいいけど残りはあぶない。」と言ったそうです。「そう言うのはね、後生(ぐそー)は現世(いちみ)と同しで若い人もたくさんいてみんな同しだから、もう女でも若いからといって触ったらこれ大変だから、あなただけしか連れて行かれない。」と言ったそうです。そしたらこの残りの六名はね、「どうもしませんから連れて行って下さい。」と言ったそうです。そうしたら、じゃあ、あの心を決めて、「じゃあ私の私の頭の後だけを見なさいよ。」と言ったそうですよ。着いて来いということでね。七名ね、うしぬくぶー(後頭部)だけ見せて連れて行ったそうです。そしたらね、今度、連れて行って戻ってきた。「後生(ぐそー)は何か珍しいことがあったか。」と言ったら、「現世(いちみ)も何も変わらないけど、ただ珍しいのは六人兄弟が死んでいたことが珍しかった。」と言ったそうです。そしたらね、「この六人兄弟はあなたの兄弟だよ。」と言ってね、長男だけしか生きて帰らないで。そうして、「嘘と思うなら、このススキね、ケーン取って来なさい。」と言ってね。刈りて来たらね、サンユーインといって、じゃあマブイアカシりちやったらね、六人はパターンとそこに倒れて一人しか生きていなかったそうです。取られたって、もう触わったわけでしょう、若い人に。そういうことになったけど、このテーラシカマグチというのは、この人は大変偉い人になってね、後生の何かの役もやってよ。この人の父が何か悪いことしたらしいけどよ、この人が、その後生の閻魔王ですか、その人に言って払い下げて悪いこのワジリガーラには行かさないで、本当の極楽行かしたという話です。

再生時間:4:35

民話詳細DATA

レコード番号 47O371179
CD番号 47O37C052
決定題名 子育て幽霊(共通語)
話者がつけた題名 テーラシカマクチ
話者名 具志堅タケ
話者名かな ぐしけんたけ
生年月日 19140710
性別
出身地 沖縄県読谷村儀間
記録日 19770224
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第1班
元テープ番号 読谷村儀間T01A13
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集5儀間の民話 P84
キーワード 妊娠,死んだ,墓,赤ちゃん,店,お菓子,幽霊,もスーコー不足,打ち紙,お金は紙,棺箱,テーラシカマグチ,ナーチャミー,大変な高官,後生半分現世半分,七人兄弟,六人兄弟が死んでいた,長男だけ生きて帰った,ススキ,サン,マブイアカシ,閻魔王,ワジリガーラ,極楽
梗概(こうがい) これは那覇だと思いますよ。この妊娠した人が死んだそうです。そしたら、あのお墓に入れてね。そしたら今度、この人赤ちゃん生まれて、生きていたわけですね。その墓の近くの店にいつもお菓子買いに来よったそうです。人になってですね。幽霊でしょうね。そうして、自分の子供は育てていたらしいですね。いつでもスーコー(焼香)不足ということで、カビあんじさせてね。(打ち紙を焼かせていた。)それでお菓子を買って子供に与えたらしいんですけど。この店の人が、「大変珍しい、この人から取ったお金はみんな紙になってしまう。」ということで、ある時、もうその洗面器に水入れとってね、この人が来たらそのお金を取ると同時にその洗面器に入れたそうです。そしたら打ち紙になってしまってね。そしてつかまえてね、「どういうことでこんなことするか。」と言ったそうです。「実はこうこうで、私はここのそこの墓のね、入っている者だけど、妊娠して死んだから赤ちゃんが生まれて、これを育てるためにこういうことになっています。」と言ったそうです。「だから、私の家はどこそこだから行ってくれないか。」ということになったそうです。そしたら今度はね、その家に行ってそのお墓を開けさせたらね、棺箱の外をね、子供が這い回っていたそうです。お家の人がこの人を連れて来てね。テーラシカマグチというから、だから平良といったんでしょうね。そして、育ててそれからこのナーチャミーも始まったそうですけどね。そして、このテーラシカマグチという人は大変偉い人になってね、大きくなってから。そしたら今度はあの大変な高官になったんでしょうね。そうだけどこの人は後生(ぐそー)も、それも半分現世(いちみ)も半分できるようになっていたそうです。そして、午前はこの社会の人ね、午後からはあの世の人になっていたそうですよ。もう眠って。そうしてね、今度は、この人が、この人に「後生を見せて下さい。」と言ってね、七人兄弟が申し込んだそうですよ。そしたら、七人兄弟が申し込んだら、今度は長男の方に、「あなたならね、君なら私が連れて行ってもいいけど残りはあぶない。」と言ったそうです。「そう言うのはね、後生(ぐそー)は現世(いちみ)と同しで若い人もたくさんいてみんな同しだから、もう女でも若いからといって触ったらこれ大変だから、あなただけしか連れて行かれない。」と言ったそうです。そしたらこの残りの六名はね、「どうもしませんから連れて行って下さい。」と言ったそうです。そうしたら、じゃあ、あの心を決めて、「じゃあ私の私の頭の後だけを見なさいよ。」と言ったそうですよ。着いて来いということでね。七名ね、うしぬくぶー(後頭部)だけ見せて連れて行ったそうです。そしたらね、今度、連れて行って戻ってきた。「後生(ぐそー)は何か珍しいことがあったか。」と言ったら、「現世(いちみ)も何も変わらないけど、ただ珍しいのは六人兄弟が死んでいたことが珍しかった。」と言ったそうです。そしたらね、「この六人兄弟はあなたの兄弟だよ。」と言ってね、長男だけしか生きて帰らないで。そうして、「嘘と思うなら、このススキね、ケーン取って来なさい。」と言ってね。刈りて来たらね、サンユーインといって、じゃあマブイアカシりちやったらね、六人はパターンとそこに倒れて一人しか生きていなかったそうです。取られたって、もう触わったわけでしょう、若い人に。そういうことになったけど、このテーラシカマグチというのは、この人は大変偉い人になってね、後生の何かの役もやってよ。この人の父が何か悪いことしたらしいけどよ、この人が、その後生の閻魔王ですか、その人に言って払い下げて悪いこのワジリガーラには行かさないで、本当の極楽行かしたという話です。
全体の記録時間数 4:35
物語の時間数 4:35
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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