昔は、これは唐国の話だがね。もう、親はほら六十歳(だった)。これは良い易者の話。自分の子供は唐旅させてね。(ある日)、大変な大雨が降ったのでね、大雨が降ったので、子供はもう唐にいっているいだよ。、唐に。なに、金儲けに行っていたのか。これ(子供)はもう、岩の下に隠れたようだ、この子供は、大雨の降る時に。一方、親は、「(何で)こんなに心もとないのかなあ。」といって、易者の家に習いに行ったようだ。大そう易上手な方のもとへ。「貴方は、貴方の子供は唐旅をしているのかね。」「はい、そうです。」と答えた。すると、(その易者は)「大雨が降っている中で岩のしたに隠れているようだ。だから、貴方はは崎樋川に行って、『カマーやーい、カマーやーい。』と、三声呼びなさいよ。」と、(親に)言ってね。そこで(親は)、崎樋川に行って三声呼んだ。すると、「どうしたんだこれは、私の親なのだろうか、あんな遠く沖繩から、親の声が聞こえるのかなあ。」といって、すぐ、その窟からとび出すと(同時に)その岩は前方に倒れて(ぐずれて)ね。その親の声が聞こえなかったら、もう下敷きになるところだがね。親の声が〈これは易者から習っているから〉、「カマーやーい、カマーやーい。」と三声呼んだので(驚いてとび出したとたん)、この岩は前方にくずれてきたそうだ。それは、易者の御力が、それはもう上等の易者でいらしたんでしょう。親は心もとなくてね、(易者の家に行くと)「難を避けるには、丁度、泊、波乃上辺の崎樋川に行って、『カマーやーい、カマーやーい。』と三声呼びなさいよ。」と教えられたからね。これは唐国の話だ。そう、易者が上手だったんだろうね、計算上手。
| レコード番号 | 47O371008 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C045 |
| 決定題名 | 親の声は神の声(方言) |
| 話者がつけた題名 | 母の声は神の声 |
| 話者名 | 宮城正二 |
| 話者名かな | みやぎしょうじ |
| 生年月日 | 18891125 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村伊良皆 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第15班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T07B04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | んかしぇー |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P97 |
| キーワード | 親は六十歳,良い易者,子供は唐旅,大雨,岩下に隠れた,崎樋川で三声 |
| 梗概(こうがい) | 昔は、これは唐国の話だがね。もう、親はほら六十歳(だった)。これは良い易者の話。自分の子供は唐旅させてね。(ある日)、大変な大雨が降ったのでね、大雨が降ったので、子供はもう唐にいっているいだよ。、唐に。なに、金儲けに行っていたのか。これ(子供)はもう、岩の下に隠れたようだ、この子供は、大雨の降る時に。一方、親は、「(何で)こんなに心もとないのかなあ。」といって、易者の家に習いに行ったようだ。大そう易上手な方のもとへ。「貴方は、貴方の子供は唐旅をしているのかね。」「はい、そうです。」と答えた。すると、(その易者は)「大雨が降っている中で岩のしたに隠れているようだ。だから、貴方はは崎樋川に行って、『カマーやーい、カマーやーい。』と、三声呼びなさいよ。」と、(親に)言ってね。そこで(親は)、崎樋川に行って三声呼んだ。すると、「どうしたんだこれは、私の親なのだろうか、あんな遠く沖繩から、親の声が聞こえるのかなあ。」といって、すぐ、その窟からとび出すと(同時に)その岩は前方に倒れて(ぐずれて)ね。その親の声が聞こえなかったら、もう下敷きになるところだがね。親の声が〈これは易者から習っているから〉、「カマーやーい、カマーやーい。」と三声呼んだので(驚いてとび出したとたん)、この岩は前方にくずれてきたそうだ。それは、易者の御力が、それはもう上等の易者でいらしたんでしょう。親は心もとなくてね、(易者の家に行くと)「難を避けるには、丁度、泊、波乃上辺の崎樋川に行って、『カマーやーい、カマーやーい。』と三声呼びなさいよ。」と教えられたからね。これは唐国の話だ。そう、易者が上手だったんだろうね、計算上手。 |
| 全体の記録時間数 | 3:16 |
| 物語の時間数 | 方言 |
| 言語識別 | 〇 |
| 音源の質 | 可 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |