平田子の力比べ(共通語)

概要

あのね、第一尚氏が革命で滅んだのでね、この第一尚氏は七代目で滅んだわけだ。そして
、この尚巴志王は三山統一といって、中山、南山、北山を全部滅ぼして琉球王国を統一したんだよ。そうして、あのう、第一尚氏が滅んだので、また、以前に(尚巴志が)滅ぼした人々の子孫が、憎らしく思って、「尚巴志王の遺骨を残らず突き砕いてやる。」と言った。それで、平田子というのは尚巴志王の孫になっているわけだが、屋比久子と言う人と二人で、首里から(尚巴志王の遺骨の入った)石厨子をお連れした。初めは、喜名の東の方の泉川という所に御案内したが、そこよりは伊良皆の佐敷川という所が良いということで、またこちらにお連れしたわけだ。そして平田子は、ここ伊良皆にお住まいになった。
 それから、あのう、佐敷川という井戸があるが、本当は佐敷川だけど、ここに大変大きな石があるんだ。あのう、とっても大きな岩のようだが、それをこの平田子は、お手玉石のように扱って、それで、石なごをなさったという話だ。そこへ、(平田子が)牛を使って田を耕している所へ、首里から頑丈者達が、二人、青年達が来た。「平田子という人は頑丈者だという話を聞いて、首里からお会いしたいと思って来たが。」と言ったようだ。実は、自分が平田子なんだが、「平田子という人は、牛でもこうやって、田から持ち上げて畔に出てしまう。こ んなふうになさったんだよ。貴方達にはできないからやめた方がいいのではないか。」と答えたようだ。すると、(その人たちは)大変驚いて帰って行ったそうだ。そして、夜になったので忍んで来て、殺すつもりだったようだ。それを、平田子がとりおさえて、「貴方達は、安里の比屋に使われて来たんだな。私が謀反を起こそうと思えば、尚巴志からこれまで、恩を受けている人や按司が沢山いるから簡単なんだが、あの尚巴志王は、戦争の世では百姓が困らせないためにと、琉球を平定して統一されたのだから、このように立派に治まっている世を、今から戦争を起こしてはいけないと、平田子はもう、読谷村伊良皆に止まって百姓をするから何の心配もせずに、良く国を治めることだけを考えなさいと言っていたと、伝えなさい。」と言った。それで、驚いて帰ったそうだ。それだけ。

再生時間:8:26

民話詳細DATA

レコード番号 47O370991
CD番号 47O37C044
決定題名 平田子の力比べ(共通語)
話者がつけた題名 平田子の話
話者名 伊波厚徳
話者名かな いはこうとく
生年月日 19011013
性別
出身地 沖縄県読谷村伊良皆
記録日 19770223
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第15班
元テープ番号 読谷村伊良皆T07A03
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 第一尚氏,革命で滅んだ,七代目,尚巴志王,三山統一,中山,南山,北山,琉球王国を統一,子孫,遺骨,平田子,屋比久子,首里,石厨子,喜名の東の泉川,伊良皆の佐敷川,大きな石,お手玉石,石なご,牛,田を耕す,安里の比屋,謀反,戦争の世,百姓,琉球を平定して統一,百姓
梗概(こうがい) あのね、第一尚氏が革命で滅んだのでね、この第一尚氏は七代目で滅んだわけだ。そして 、この尚巴志王は三山統一といって、中山、南山、北山を全部滅ぼして琉球王国を統一したんだよ。そうして、あのう、第一尚氏が滅んだので、また、以前に(尚巴志が)滅ぼした人々の子孫が、憎らしく思って、「尚巴志王の遺骨を残らず突き砕いてやる。」と言った。それで、平田子というのは尚巴志王の孫になっているわけだが、屋比久子と言う人と二人で、首里から(尚巴志王の遺骨の入った)石厨子をお連れした。初めは、喜名の東の方の泉川という所に御案内したが、そこよりは伊良皆の佐敷川という所が良いということで、またこちらにお連れしたわけだ。そして平田子は、ここ伊良皆にお住まいになった。  それから、あのう、佐敷川という井戸があるが、本当は佐敷川だけど、ここに大変大きな石があるんだ。あのう、とっても大きな岩のようだが、それをこの平田子は、お手玉石のように扱って、それで、石なごをなさったという話だ。そこへ、(平田子が)牛を使って田を耕している所へ、首里から頑丈者達が、二人、青年達が来た。「平田子という人は頑丈者だという話を聞いて、首里からお会いしたいと思って来たが。」と言ったようだ。実は、自分が平田子なんだが、「平田子という人は、牛でもこうやって、田から持ち上げて畔に出てしまう。こ んなふうになさったんだよ。貴方達にはできないからやめた方がいいのではないか。」と答えたようだ。すると、(その人たちは)大変驚いて帰って行ったそうだ。そして、夜になったので忍んで来て、殺すつもりだったようだ。それを、平田子がとりおさえて、「貴方達は、安里の比屋に使われて来たんだな。私が謀反を起こそうと思えば、尚巴志からこれまで、恩を受けている人や按司が沢山いるから簡単なんだが、あの尚巴志王は、戦争の世では百姓が困らせないためにと、琉球を平定して統一されたのだから、このように立派に治まっている世を、今から戦争を起こしてはいけないと、平田子はもう、読谷村伊良皆に止まって百姓をするから何の心配もせずに、良く国を治めることだけを考えなさいと言っていたと、伝えなさい。」と言った。それで、驚いて帰ったそうだ。それだけ。
全体の記録時間数 8:26
物語の時間数 8:26
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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