この話は何百年前か知りません。ある、大金持が(家を)新築して、もうすぐ出来上ろうとしている所に乞食来て、「是非、酒を飲ませてほしい。」と言って、その主人に願ったところが、「お前みたいな者が、お前今日は良い日なのに、お前みたいな乞食がねだって酒を飲むだと?これは絶対に、今はあげない。お前みたいな物乞いは、さっさと台所にでも行って、芋でも食べて帰れ。豆腐もあるだろう。」と言ったんだ。(すると乞食は)「いや、是非酒が欲しいのです。芋は別の所にもありますから、是非、貴方の殿内をあやかりたいので、私にも酒を一口下さい。」と、うんと願ったがくれなかった。そして、しまいには、主人は怒ってしまい、(その乞食を)叩いたようだがね。それで、もう、この乞食はひどく怒り、これも怒ってしまった。互いに怒っていがみ合った。いがみ合ったまま(乞食は)、帰って行ったものの、「おい、覚えおけよ。お前達のように、金はたくさんあっても、皆な同じ人間じゃないか。私(金が)ないゆえにこんな姿になっているんだ。そうしておけよ。良い事は、お前にはできない。」はと言って去って行ったようだね。翌日、見事に(その金持ちの家は)、東の海の黒潮の中に、全部突風に吹きとばされて、なくなってしまった、という話。
| レコード番号 | 47O370923 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C041 |
| 決定題名 | 海に流された家(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | 海に流された家 |
| 話者名 | 伊波栄治 |
| 話者名かな | いはえいじ |
| 生年月日 | 19091108 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村伊良皆 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第7班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T04B07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 先輩や父 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P249 |
| キーワード | 大金持,新築,乞食,酒を飲ませてほしい,台所,芋,豆腐,殿内をあやかりたい,突風 |
| 梗概(こうがい) | この話は何百年前か知りません。ある、大金持が(家を)新築して、もうすぐ出来上ろうとしている所に乞食来て、「是非、酒を飲ませてほしい。」と言って、その主人に願ったところが、「お前みたいな者が、お前今日は良い日なのに、お前みたいな乞食がねだって酒を飲むだと?これは絶対に、今はあげない。お前みたいな物乞いは、さっさと台所にでも行って、芋でも食べて帰れ。豆腐もあるだろう。」と言ったんだ。(すると乞食は)「いや、是非酒が欲しいのです。芋は別の所にもありますから、是非、貴方の殿内をあやかりたいので、私にも酒を一口下さい。」と、うんと願ったがくれなかった。そして、しまいには、主人は怒ってしまい、(その乞食を)叩いたようだがね。それで、もう、この乞食はひどく怒り、これも怒ってしまった。互いに怒っていがみ合った。いがみ合ったまま(乞食は)、帰って行ったものの、「おい、覚えおけよ。お前達のように、金はたくさんあっても、皆な同じ人間じゃないか。私(金が)ないゆえにこんな姿になっているんだ。そうしておけよ。良い事は、お前にはできない。」はと言って去って行ったようだね。翌日、見事に(その金持ちの家は)、東の海の黒潮の中に、全部突風に吹きとばされて、なくなってしまった、という話。 |
| 全体の記録時間数 | 2:59 |
| 物語の時間数 | 2:59 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |