17・8歳、24・5歳なる連中がですね。2人とも仲良くして、今度(くんど)ぉ(今度は)結婚しますよ。結婚したら、この夫がは、妻は鬼だが、鬼とは思わないんですよ。思わないで、これ他所の人が、「あの人の妻は、鬼である。」こう言われたんですよ。言われたからですね。鬼と言って世間話しがやーま(しながら)聞いたんですよ。〈自分らがも、夫が分かりませんよ鬼のことは。〉こんな人とは思いませんから、「その鬼を、どうしてこれを退治するかなー。」と言って(部落の人が)「夫をだまして、いつか、この部落の集まりをやろう。」と言って、お友達が、「あんたの妻は、鬼だから、もう妻はやらんでいい。」と言うと夫は、「いいえ、大変べっぴんだから、本当の女である。」と言って友達とも、また、字(あじゃ)、部落(ぶらくみん)とも反対しますよ。しかし、部落民が、「あんたは、間違っている。いつかはあんたに見せよう。」と言ってこの部落の人が集まってですね。この部落では、太鼓を叩いて、「何時に集合、集まいんそーれー(集まってください)」と言って、こういう吟味(じんみ)があったそうです。 あったから、それで、太鼓を叩いて、部落で集まってその夫も行きますよ。行ったら皆、「あんたの妻は、今日見てみなさい」と言って、お友達が連れて行って見せるんですよ。ドアの穴の開いた所から見るんですよ。その時に夫はびっくりして、「ン!本当ですね」と言ってびっくりする。それから、「本当鬼だね。私はもう、本当だとは思わなかった」と言って心配しますよ。(夫)がそれをどうして退治するかといったら、皆で考えて、「あんたの妻は鬼だから、皆で助けてやろう。」と言って、部落民が集まって退治する方法を考えますよ。その方法は、非常に難しいから、これまた大変難しくて、退治するのが難しくて心配しますよ。それ考えていろいろこの鬼退治するために、皆が力を貸して「あなたは、家に居っておけ。これを皆の力でやるから。」と考えてですね。 太鼓を叩いて「集まれー。」と言って外に出すんですよ。ですから自分の妻がですね鬼だから、もうそれからは、妻は腹を立てて怒りますよ。その時から怒ってもう村の人民も騒動なって互いに鬼と戦いますよ。その鬼は、その夫をずっと追て行きますよ。ある所に菖蒲の大変茂っている所があるんですよ。そこの中に入って隠れてですよ。隠れてまあ鬼が分からんですよ。そうしてそこに神様が降りて来て、退治して平和にしますよ。だいたいその位しか分かりません伝説は。そうして、菖蒲の葉は、鬼を退治したと恩返しで、頭に鉢巻きやったり、帯(おび)したりですね。アマガシぜんざいを炊いてその1日を愉快に暮らす話うちょっと聞きました。それだけしか分かりませんなー。
| レコード番号 | 47O370857 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C039 |
| 決定題名 | 妻は鬼(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 五月五日の行事の始まり |
| 話者名 | 照屋牛 |
| 話者名かな | てるやうし |
| 生年月日 | 19080904 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第6班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T03A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 伝説 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P53 |
| キーワード | 結婚,妻は鬼,太鼓,鬼退治,菖蒲,神様,頭に鉢巻き,帯,アマガシ,ぜんざい |
| 梗概(こうがい) | 17・8歳、24・5歳なる連中がですね。2人とも仲良くして、今度(くんど)ぉ(今度は)結婚しますよ。結婚したら、この夫がは、妻は鬼だが、鬼とは思わないんですよ。思わないで、これ他所の人が、「あの人の妻は、鬼である。」こう言われたんですよ。言われたからですね。鬼と言って世間話しがやーま(しながら)聞いたんですよ。〈自分らがも、夫が分かりませんよ鬼のことは。〉こんな人とは思いませんから、「その鬼を、どうしてこれを退治するかなー。」と言って(部落の人が)「夫をだまして、いつか、この部落の集まりをやろう。」と言って、お友達が、「あんたの妻は、鬼だから、もう妻はやらんでいい。」と言うと夫は、「いいえ、大変べっぴんだから、本当の女である。」と言って友達とも、また、字(あじゃ)、部落(ぶらくみん)とも反対しますよ。しかし、部落民が、「あんたは、間違っている。いつかはあんたに見せよう。」と言ってこの部落の人が集まってですね。この部落では、太鼓を叩いて、「何時に集合、集まいんそーれー(集まってください)」と言って、こういう吟味(じんみ)があったそうです。 あったから、それで、太鼓を叩いて、部落で集まってその夫も行きますよ。行ったら皆、「あんたの妻は、今日見てみなさい」と言って、お友達が連れて行って見せるんですよ。ドアの穴の開いた所から見るんですよ。その時に夫はびっくりして、「ン!本当ですね」と言ってびっくりする。それから、「本当鬼だね。私はもう、本当だとは思わなかった」と言って心配しますよ。(夫)がそれをどうして退治するかといったら、皆で考えて、「あんたの妻は鬼だから、皆で助けてやろう。」と言って、部落民が集まって退治する方法を考えますよ。その方法は、非常に難しいから、これまた大変難しくて、退治するのが難しくて心配しますよ。それ考えていろいろこの鬼退治するために、皆が力を貸して「あなたは、家に居っておけ。これを皆の力でやるから。」と考えてですね。 太鼓を叩いて「集まれー。」と言って外に出すんですよ。ですから自分の妻がですね鬼だから、もうそれからは、妻は腹を立てて怒りますよ。その時から怒ってもう村の人民も騒動なって互いに鬼と戦いますよ。その鬼は、その夫をずっと追て行きますよ。ある所に菖蒲の大変茂っている所があるんですよ。そこの中に入って隠れてですよ。隠れてまあ鬼が分からんですよ。そうしてそこに神様が降りて来て、退治して平和にしますよ。だいたいその位しか分かりません伝説は。そうして、菖蒲の葉は、鬼を退治したと恩返しで、頭に鉢巻きやったり、帯(おび)したりですね。アマガシぜんざいを炊いてその1日を愉快に暮らす話うちょっと聞きました。それだけしか分かりませんなー。 |
| 全体の記録時間数 | 4:35 |
| 物語の時間数 | 4:35 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |