ある所にね、とっても親しい兄弟がいたそうだ。長男は嫁さんをもらって、とっても親しく暮らしていたそうだが、そこには財産があったんでしょうね。その嫁さんに欲が出て、「この弟をおいておくと、それにも財産を分けないといけないから、さあ、彼を何とかしよう。」と夫に相談したら、夫は親しい兄弟だから絶対に聞かなかったそうだ。だけど、あんなこんな言っている内に、その嫁さんに負けてしまい、(夫は)「それじゃもう、、弟をどうしようか。」と言った。そこには人を食いそうな山で、すごく恐ろしい山があったそうだ。(二人は)「その山に(弟を)連れて行って、だまして連れて行って、そこに縛っておこうね。」と相談したんでしょうね。そこで、(二人は弟を)その山に何とか何とかとすかして連れて行ったと、夕暮れ方に。「明日連れに来るから、お前はそこに居なさいよ。」と(弟に)行って縛りつけたわけだね。松に。(弟を)縛っておいてきて、そしてその夫婦は却ってきた、もうすでに、(弟は)食われたものと思って。そのうちにまあどういう事だったのか神の助けだったのか何かだったのか。役人風の人が、そこ(弟が縛られている所)から夫婦で何しに歩いていらしたのか、その人達がどうしたのかと訳を聞いて、自分の家に連れて行った。そこは子供がいなかったらしく、その人達が育てあげると、役人らしく立派に成長したらしいねその人(弟)は。そこへ、またその兄さん達が翌日(弟を)さがしに行ったと。「もう食われてしまって居ない筈だね。」と思って行ってみると、居なくなっていたそうだ。もう食われてしまったせのと安心したわけだね。そうしたら、何十年後には(弟は)成功して、自分の家をさがして行くと、もう大変貧しい生活をしていたようだ、兄さん達は。もう大変貧しい生活をしていたようだが、(弟が)「私をわからないの。」と言うと、(兄は)「私はわからない。」と。もうそれは立派な殿様になっているのだから弟は。「私なんだよ」と言って、あのような仕打ちをされていてばその弟は良い人間だったので、(兄を貧困から)救いあげて助けて、また(豊かに)させたという話だったが。
| レコード番号 | 47O370810 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C037 |
| 決定題名 | 欲張りな兄夫婦と弟(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 欲張りな兄弟 |
| 話者名 | 玉城ナヲ |
| 話者名かな | たましろなを |
| 生年月日 | 19080410 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村渡慶次 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第8班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T01B06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 本 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 親しい兄弟,長男に嫁,財産,嫁が欲,弟,恐ろしい山,縛った,神の助け,役人風,立派に成長,大変貧しい生活,立派な殿様 |
| 梗概(こうがい) | ある所にね、とっても親しい兄弟がいたそうだ。長男は嫁さんをもらって、とっても親しく暮らしていたそうだが、そこには財産があったんでしょうね。その嫁さんに欲が出て、「この弟をおいておくと、それにも財産を分けないといけないから、さあ、彼を何とかしよう。」と夫に相談したら、夫は親しい兄弟だから絶対に聞かなかったそうだ。だけど、あんなこんな言っている内に、その嫁さんに負けてしまい、(夫は)「それじゃもう、、弟をどうしようか。」と言った。そこには人を食いそうな山で、すごく恐ろしい山があったそうだ。(二人は)「その山に(弟を)連れて行って、だまして連れて行って、そこに縛っておこうね。」と相談したんでしょうね。そこで、(二人は弟を)その山に何とか何とかとすかして連れて行ったと、夕暮れ方に。「明日連れに来るから、お前はそこに居なさいよ。」と(弟に)行って縛りつけたわけだね。松に。(弟を)縛っておいてきて、そしてその夫婦は却ってきた、もうすでに、(弟は)食われたものと思って。そのうちにまあどういう事だったのか神の助けだったのか何かだったのか。役人風の人が、そこ(弟が縛られている所)から夫婦で何しに歩いていらしたのか、その人達がどうしたのかと訳を聞いて、自分の家に連れて行った。そこは子供がいなかったらしく、その人達が育てあげると、役人らしく立派に成長したらしいねその人(弟)は。そこへ、またその兄さん達が翌日(弟を)さがしに行ったと。「もう食われてしまって居ない筈だね。」と思って行ってみると、居なくなっていたそうだ。もう食われてしまったせのと安心したわけだね。そうしたら、何十年後には(弟は)成功して、自分の家をさがして行くと、もう大変貧しい生活をしていたようだ、兄さん達は。もう大変貧しい生活をしていたようだが、(弟が)「私をわからないの。」と言うと、(兄は)「私はわからない。」と。もうそれは立派な殿様になっているのだから弟は。「私なんだよ」と言って、あのような仕打ちをされていてばその弟は良い人間だったので、(兄を貧困から)救いあげて助けて、また(豊かに)させたという話だったが。 |
| 全体の記録時間数 | 1:20 |
| 物語の時間数 | 1:20 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |