モーイ親方 嫁取り(方言)

概要

また、「私に妻を縁組してあるというが、これは、すぐ見れないから何とか考え出さなければ。よし、池白殿内に行って闘鶏をさせよう。」と言った。(そして池城の)小屋に入っている鶏を開けて出し、モーイは自分の鶏と闘わせたそうだ。闘わせると、もう、鶏が闘うのは見物だから、その娘も出て来て鶏を見たそうだよ。闘っているのを。(するとモーイは)「見た、見た。ああ、私の妻になる人は美人だなあ。もう、見る事ができてよかった。」と言って、(鶏を)抱いて逃げて行った。(そこで池城の娘は)「これは、伊野波殿内のモーイという者だから、あんな者の妻にはならない。あれは醜い男だから。」と、体を揺さぶって(嫌がった)そうだ。そして、「私はあの人の妻にはならないから早く縁組を取り消してきて下さい。」と親に頼んだ。(その親は)「モーイよ、私の娘はもう、貴方の妻にはならないと言っているから、他所から考えなさい。」と言ったので、「ああ、そうですか。」と答えた。 そこで(モーイは)、自分が縁組した女の親が駕籠に乗って用事に出かけられる時に、門の入口に上っていて、鉤を準備して、駕籠に引っ掛けて歩けないようにした。それで、「モーイよ、貴方はそんなに人をからかってはいけないよ。」と(娘の親が)言うと、「引っ掛けたものが外れますか、あなた。」と(モーイは)答えた。(娘の親は)「もう、察しているよ。貴方に娘をやるから、放してくれ。」と言った。それから、親が言い含めて、また自分の娘に、「あのモーイは優れているからね、あの人の妻になったら見込みがあるから、お前もあれを嫌からないでね。」と言って、親が言い含めて嫁にやったそうだ。もう、その頃の時勢は、親の言うことに逆らえなかったから士族の方は。自分の飼ってには出来ないでしょう。それで、(一緒に)なったという話だよ。

再生時間:2:40

民話詳細DATA

レコード番号 47O370800
CD番号 47O37C036
決定題名 モーイ親方 嫁取り(方言)
話者がつけた題名 モーイ親方
話者名 伊波蒲戸
話者名かな いはかまど
生年月日 18940613
性別
出身地 沖縄県読谷村伊良皆
記録日 19770223
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第1班
元テープ番号 読谷村伊良皆T01A11
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情 祖母
文字化資料 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P172
キーワード 妻,縁組,池城殿内,闘鶏,伊野波殿内のモーイ,女親,駕籠,門の入口,鉤
梗概(こうがい) また、「私に妻を縁組してあるというが、これは、すぐ見れないから何とか考え出さなければ。よし、池白殿内に行って闘鶏をさせよう。」と言った。(そして池城の)小屋に入っている鶏を開けて出し、モーイは自分の鶏と闘わせたそうだ。闘わせると、もう、鶏が闘うのは見物だから、その娘も出て来て鶏を見たそうだよ。闘っているのを。(するとモーイは)「見た、見た。ああ、私の妻になる人は美人だなあ。もう、見る事ができてよかった。」と言って、(鶏を)抱いて逃げて行った。(そこで池城の娘は)「これは、伊野波殿内のモーイという者だから、あんな者の妻にはならない。あれは醜い男だから。」と、体を揺さぶって(嫌がった)そうだ。そして、「私はあの人の妻にはならないから早く縁組を取り消してきて下さい。」と親に頼んだ。(その親は)「モーイよ、私の娘はもう、貴方の妻にはならないと言っているから、他所から考えなさい。」と言ったので、「ああ、そうですか。」と答えた。 そこで(モーイは)、自分が縁組した女の親が駕籠に乗って用事に出かけられる時に、門の入口に上っていて、鉤を準備して、駕籠に引っ掛けて歩けないようにした。それで、「モーイよ、貴方はそんなに人をからかってはいけないよ。」と(娘の親が)言うと、「引っ掛けたものが外れますか、あなた。」と(モーイは)答えた。(娘の親は)「もう、察しているよ。貴方に娘をやるから、放してくれ。」と言った。それから、親が言い含めて、また自分の娘に、「あのモーイは優れているからね、あの人の妻になったら見込みがあるから、お前もあれを嫌からないでね。」と言って、親が言い含めて嫁にやったそうだ。もう、その頃の時勢は、親の言うことに逆らえなかったから士族の方は。自分の飼ってには出来ないでしょう。それで、(一緒に)なったという話だよ。
全体の記録時間数 2:40
物語の時間数 2:40
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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