伊波仲門といって、大変お金持ちだったそうだ。そうして、鶴を飼っていたようだがね。その頃、(沖縄には)米種がない。この鶴は唐の国で、米種を取って来るようにと、伊波仲門から飛び立って行った。〈唐の国というのは、今の支那のことでしょう〉そうして、米の穂を本当に摘んで、田で、この鳥がだよ、また元の伊波仲門に戻る途中、台風に遭ってしまった。島尻に受水走水とあるが、そのときに受水走水の田圃の下の方にある泉に(落ちてしまった。)しばらくすると、そこの泉の上方の田に米ができたそうだ。米ができたので、「あそこに米ができているよ。」という話が伝わり、伊波仲門の主人はそこに見にいらした。「これは、確かに私が、私の鶴に米種を注文して取りに行かせたが、確かに難にあたって、台風に遭って、ここに、この田に死んでしまい、この稲穂が出てきているはずだ。」と言った。それで、この人が稲を育てていると、そこから鳥の遺骨が出てきた。そして家へ持ち帰り、この鳥の骨を、七月、正月には出して家の宝としていたが、それも鳥が死んでしまったからそうするのである。ここは、それから繁栄したという。沖縄の米ができたのはここ伊波仲門からで、(米種をくわえた鶴が、受水走水に)落ちたから、それから米ができたという話。
| レコード番号 | 47O370771 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C035 |
| 決定題名 | 稲作の始まり(方言) |
| 話者がつけた題名 | 稲作の始まり |
| 話者名 | 当山カナ |
| 話者名かな | とうやまかな |
| 生年月日 | 19031015 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
| 記録日 | 19810425 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村瀬名波T10A19 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P210 |
| キーワード | 伊波仲門,金持ち,鶴,米種,唐,台風,島尻,受水走水の田圃,米,稲穂,鳥の遺骨,家の宝 |
| 梗概(こうがい) | 伊波仲門といって、大変お金持ちだったそうだ。そうして、鶴を飼っていたようだがね。その頃、(沖縄には)米種がない。この鶴は唐の国で、米種を取って来るようにと、伊波仲門から飛び立って行った。〈唐の国というのは、今の支那のことでしょう〉そうして、米の穂を本当に摘んで、田で、この鳥がだよ、また元の伊波仲門に戻る途中、台風に遭ってしまった。島尻に受水走水とあるが、そのときに受水走水の田圃の下の方にある泉に(落ちてしまった。)しばらくすると、そこの泉の上方の田に米ができたそうだ。米ができたので、「あそこに米ができているよ。」という話が伝わり、伊波仲門の主人はそこに見にいらした。「これは、確かに私が、私の鶴に米種を注文して取りに行かせたが、確かに難にあたって、台風に遭って、ここに、この田に死んでしまい、この稲穂が出てきているはずだ。」と言った。それで、この人が稲を育てていると、そこから鳥の遺骨が出てきた。そして家へ持ち帰り、この鳥の骨を、七月、正月には出して家の宝としていたが、それも鳥が死んでしまったからそうするのである。ここは、それから繁栄したという。沖縄の米ができたのはここ伊波仲門からで、(米種をくわえた鶴が、受水走水に)落ちたから、それから米ができたという話。 |
| 全体の記録時間数 | 1:40 |
| 物語の時間数 | 1:40 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |