昔、ある所で、(農夫が)田を耕していると、どこからか人の歌う歌声が聞こえてきたそうだ。その歌の内容は、「東風が吹けば 頭が痛い 人里が恋しいけれども 自由にならない。」と、歌ったそうだ。すると、そこで田を耕している人は、どこだろうと探していたら、人の頭蓋骨が竹の子に突き刺さって高くもち上がっていた。それで、風が吹くと、頭蓋骨がゆらゆらするから、頭が痛いと言ったわけだ。そうしていたので、その人が気の毒に思って、その竹を切って下に落とした。それから、落としたから、その人の植えた稲は(実らず)なんにもならない。穂も上がらなかった。上がらなかったので、その主人は非常に怒り、「何でそんなことをしたんだ、お前がそんなことをしたから、この稲も実らない。このようになったのはお前の責任だ。」と言って叱った。それから、前に言うのを忘れたが、頭蓋骨を落とした時にね、「徳のある方の稲は 腹にこもって 実りなさい。」と、歌った。そうして、(主人が)そのなんにもならない稲をさして、「これは穂も上がらないから、もうお前にやる。」と言った。〈そこの子ではなく、下男であったようである。〉下男は、その稲を貰って刈りたそうだ。そうしたら、穂は上に出ないが、真中はみんな穂だった。立派に実っていたそうだ。
| レコード番号 | 47O370696 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C032 |
| 決定題名 | 歌い骸骨(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 歌い骸骨 |
| 話者名 | 神谷カマド |
| 話者名かな | かみやかまど |
| 生年月日 | 19020608 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
| 記録日 | 19770815 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第10班 |
| 元テープ番号 | 読谷村瀬名波T07B10 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | むかしあるところに |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P265 |
| キーワード | 田,歌声,頭蓋骨,竹の子,稲,穂,主人,下男 |
| 梗概(こうがい) | 昔、ある所で、(農夫が)田を耕していると、どこからか人の歌う歌声が聞こえてきたそうだ。その歌の内容は、「東風が吹けば 頭が痛い 人里が恋しいけれども 自由にならない。」と、歌ったそうだ。すると、そこで田を耕している人は、どこだろうと探していたら、人の頭蓋骨が竹の子に突き刺さって高くもち上がっていた。それで、風が吹くと、頭蓋骨がゆらゆらするから、頭が痛いと言ったわけだ。そうしていたので、その人が気の毒に思って、その竹を切って下に落とした。それから、落としたから、その人の植えた稲は(実らず)なんにもならない。穂も上がらなかった。上がらなかったので、その主人は非常に怒り、「何でそんなことをしたんだ、お前がそんなことをしたから、この稲も実らない。このようになったのはお前の責任だ。」と言って叱った。それから、前に言うのを忘れたが、頭蓋骨を落とした時にね、「徳のある方の稲は 腹にこもって 実りなさい。」と、歌った。そうして、(主人が)そのなんにもならない稲をさして、「これは穂も上がらないから、もうお前にやる。」と言った。〈そこの子ではなく、下男であったようである。〉下男は、その稲を貰って刈りたそうだ。そうしたら、穂は上に出ないが、真中はみんな穂だった。立派に実っていたそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:23 |
| 物語の時間数 | 2:23 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |