継親念仏の意味はだね。一人の子供を生んで母親が死んでしまい(夫は)後妻を迎えた。本妻の子は一人だった。後妻にも男の子が一人生まれた。そして、二人の子供を(後妻が)育てた。ところが(後妻は)先妻の子を憎らしく思い、自分の子はかわいがった。それで継子はいない方がよいと考え(ある日)継子に弁当を持たせて畑に行かせた。この子には毒入り弁当を持たせ、自分の子には御馳走を入れて畑に行かせた。ところがその二人の弁当が多分に畑ではなく、家を出る時に取り違えたと思うが、自分の子が毒入り弁当を食べて死んでしまった。継子が生きて帰ったので、今度は継子に(死んだ子の)墓参りをさせた。(するとそこヘ)死んだ母親が現われた。(その子は)「私には継母とのつき合いはもと(もう)できないので、私もお母さんの許に行きたい。」と頼むと(母親は)「そんなこと言うでない、自分はお前という子を形見に残したのに(どうか)そんなことを言わずにおくれ。七月正月も供物をしてくれ、七夕や中の十日には水も替えて供えてくれ。」と頼んだ。(だが再び子どもは)「私もお母さんと一緒になりたい。」といい、「そんなことはしてくれるな。」と頼んだ。今度は墓参りに行っている継子を、後妻は下男をつかって殺してくるように命じた。(しかし)下男は殺しきれず、他にかくまい、そして、「継子は殺してきたよ。」と(後妻に)告げた。それから、夫が唐旅から帰って来るところを下男に出会った。「子どもたちはどうしているか。」と聞かれた。「他所に用事で出かけている。」と嘘を言う。(下男が)墓から帰るところを主人に出会ったので、こうこうで(継子を)殺してくるようにいわれたが、殺すことは出来なかったと伝えた。父親が、「それで子どもたちはどうしている。」とまた聞いた。「他所へ用事で行っている。」と嘘をついたが、毒入り弁当を取りちがえた実の子が死に、継子が生き残ったのでその子を下男に殺させようとしたこともすべてばれた。
| レコード番号 | 47O370642 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C030 |
| 決定題名 | 継親念仏(方言) |
| 話者がつけた題名 | 継親念仏 |
| 話者名 | 屋良朝乗 |
| 話者名かな | やらちょうじょう |
| 生年月日 | 18921225 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
| 記録日 | 19770815 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第3班 |
| 元テープ番号 | 読谷村瀬名波T06A17 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P113 |
| キーワード | 継親念仏,母親が死んだ,後妻,本妻の子,後妻にも男の子,継子に毒入り弁当,自分の子には御馳走,弁当の取り違え,継子に墓参り,七月正月,供物,継子を殺したい,夫,唐旅,下男 |
| 梗概(こうがい) | 継親念仏の意味はだね。一人の子供を生んで母親が死んでしまい(夫は)後妻を迎えた。本妻の子は一人だった。後妻にも男の子が一人生まれた。そして、二人の子供を(後妻が)育てた。ところが(後妻は)先妻の子を憎らしく思い、自分の子はかわいがった。それで継子はいない方がよいと考え(ある日)継子に弁当を持たせて畑に行かせた。この子には毒入り弁当を持たせ、自分の子には御馳走を入れて畑に行かせた。ところがその二人の弁当が多分に畑ではなく、家を出る時に取り違えたと思うが、自分の子が毒入り弁当を食べて死んでしまった。継子が生きて帰ったので、今度は継子に(死んだ子の)墓参りをさせた。(するとそこヘ)死んだ母親が現われた。(その子は)「私には継母とのつき合いはもと(もう)できないので、私もお母さんの許に行きたい。」と頼むと(母親は)「そんなこと言うでない、自分はお前という子を形見に残したのに(どうか)そんなことを言わずにおくれ。七月正月も供物をしてくれ、七夕や中の十日には水も替えて供えてくれ。」と頼んだ。(だが再び子どもは)「私もお母さんと一緒になりたい。」といい、「そんなことはしてくれるな。」と頼んだ。今度は墓参りに行っている継子を、後妻は下男をつかって殺してくるように命じた。(しかし)下男は殺しきれず、他にかくまい、そして、「継子は殺してきたよ。」と(後妻に)告げた。それから、夫が唐旅から帰って来るところを下男に出会った。「子どもたちはどうしているか。」と聞かれた。「他所に用事で出かけている。」と嘘を言う。(下男が)墓から帰るところを主人に出会ったので、こうこうで(継子を)殺してくるようにいわれたが、殺すことは出来なかったと伝えた。父親が、「それで子どもたちはどうしている。」とまた聞いた。「他所へ用事で行っている。」と嘘をついたが、毒入り弁当を取りちがえた実の子が死に、継子が生き残ったのでその子を下男に殺させようとしたこともすべてばれた。 |
| 全体の記録時間数 | 3:30 |
| 物語の時間数 | 3:30 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |